女子中学生向け「化粧品×データサイエンス講座」開催
2025年7月16日、株式会社コーセーは東京都港区に位置する山脇学園中学校・高等学校にて、女子中学3年生280名を対象に「化粧品×データサイエンス講座」を開催しました。この講座では、コーセーのデータサイエンティストが化粧品開発におけるデータサイエンスの実際の活用事例を紹介し、生徒たちが興味を持つ研究テーマ「感性とデータから、みんなにぴったりの化粧品を見つけよう」という課題が提示されました。生徒たちはこれからの授業中にスキンケア商品を直接触れ、自らの感性をもとにデータサイエンスを学んでいくことになります。
取り組みの背景
この講座は、コーセーが掲げる3G(グローバル、ジェンダー、ジェネレーション)という鍵となるテーマのもとに実施されました。同社は、性別や年齢にとらわれない新しい顧客の創造を進め、特に若い世代へのスキンケア教育や思春期世代向けの日焼け止め講座等を通じて、早期の段階から生活に寄り添ったサポートを行っています。
特に、理系分野への進学についての課題は深刻で、日本の理工系大学に進む学生の割合は17%であり、OECD平均の27%よりも低い数値を示しています。さらに、理系分野での女性の進学割合は мужчинамиの4分の1と言われており、これを改善するために、女性の研究者が多く活動している環境を活かし、化粧品の研究を通じて若い世代に理系キャリアの魅力を伝えようと決意しました。
この講座は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに認定されている山脇学園と共同で行われました。目指すのは、生徒たちに理系キャリアへの選択肢を広げ、全ての人が活躍できる社会をつくることです。
研究課題内容
今回の講座は、山脇学園でのデータサイエンス授業の一環であり、生徒たちは「感性とデータから、みんなにぴったりの化粧品を見つけよう」という課題に取り組みます。この課題では、ラベルを外したスキンケア商品を実際に触れることで、それぞれの生徒が感じたことを表現し、それをデータ化して統計解析を行います。同じ商品を扱った他の生徒とデータを共有することで、個々の好みや新しい魅力を見いだす力を養います。
最終的には、生徒たちが自身の選んだ商品や見出した魅力をコーセーに提案することになります。これにより、彼女たちは化粧品を楽しむだけでなく、データサイエンスの実践を通じて職業の一端に触れる機会を得ることができるのです。この体験は、決して日常的な学びに留まらず、将来の選択肢を広げる重要な手助けになることが期待されています。
教員の声
講座の実施にあたり、山脇学園の教員である黒田雅幸先生は「生徒が自ら課題を見つけ解決策を模索する探究学習が注目されている中、データサイエンスへの関心も高まっている」と述べました。大学でもデータサイエンス関連の学部が新設され、その重要性はますます増しています。彼はまた、「大切なのは課題を深く分析し、論理的に解決へと導く力を育むこと」と強調し、今回の講座はまさにその目的に合致しているとし、参加する生徒たちの未来に期待を寄せていました。
講演者プロフィール
この講座を主導したのは、コーセーの研究所先端技術研究室のグループマネージャーであり、データサイエンスグループの主任研究員である中村理恵氏です。2005年にコーセーに入社し、品質保証や製品開発、皮膚科学の研究を経てデータサイエンス分野にも進出。2022年に博士号を取得し、顔写真から未来のシワを予測するモデルなどを開発してきました。彼女の豊富な経験と専門知識が、生徒たちに新しい知識と視点を提供することとなるでしょう。
この講座は、女子中学生たちが理系分野への興味を持つきっかけとなり、未来への可能性を大きく広げることを願っています。