汚泥処理の効率を劇的に向上させる新しい汚泥脱水機、
「ヴァルートデュオ」の発売が発表されました。この機器は、排水処理の副産物である産業廃棄物「汚泥」の水分を絞り出し、処分量を大幅に削減することを目的としています。
汚泥脱水機には様々な方式がありますが、従来の「ヴァルート」は、特に低濃度の汚泥からも効率的に水分を取り除ける優れた濾過能力を誇ります。また、濾過体の目詰まりを機械的に防ぐ工夫も施されており、食品から化学製品、さらには下水処理に至るまで、幅広い分野での導入実績があります。
今回は、その「ヴァルート」の新モデル、「ヴァルートデュオ」について詳しくご紹介します。この新製品は、以下の3つの進化をもたらしています。
1. より多様な汚泥に対応可能に
従来機では、リングを重ねた濾過体と1本のスクリューで構成されていましたが、ヴァルートデュオは、ひとつの濾過体にスクリューを2本搭載しています。これにより、各スクリューが逆方向に回転して汚泥を崩し、搬送と圧密を行うため、特に繊維状の物質や無機分の多い汚泥の処理がうまく行えるようになりました。これにより、様々な種類の汚泥に対応できるようになり、その適用範囲が飛躍的に広がっています。
2. 消耗部品の寿命向上
「ヴァルートデュオ」では、リングやスクリューなどの消耗部品同士の接触を避けるために、外部シャフトを使用しています。これにより、消耗部品の寿命が大幅に改善されました。具体的には、処理能力が120kg-DS/hの機器を8.2年間使用した場合、従来機は消耗部品の重量が1088kgに対し、新型の「ヴァルートデュオ」では274kgに抑えられることが明らかになりました。この結果、廃棄汚泥量の削減だけでなく、設備のメンテナンスにかかる環境への負担も軽減されます。
3. 一貫した高い脱水性能
従来の汚泥脱水機は、消耗部品の交換が進むにつれてその脱水性能が低下する傾向がありますが、「ヴァルートデュオ」は、消耗部品の寿命が延びることにより、長期間にわたってその性能を維持できるのが大きな特徴です。また、互い違いに作動する双動式のリングを採用することで、従来以上の脱水性能を確立しています。
製品スペック
- - 製品名:ヴァルートデュオ
- - ラインナップ:HR-241、HR-501、HR-601、HR-701、HR-801、HR-802 の6モデル
- - 処理能力:最小12~最大1840kg-DS/h
- - 含水率:生物余剰系汚泥85%以下、その他汚泥については条件により異なる。
- - 回収率:95%以上
(製品仕様は予告なく変更される可能性があります)
製品詳細は
こちらから確認できます。
会社情報
汚泥脱水機の進化を支えるアムコン株式会社は、1974年に設立され、汚泥脱水機および各種排水処理装置を製造販売しています。本社は神奈川県横浜市に位置しており、常に革新を追求し続けています。
お問い合わせは、アムコン株式会社ヴァルート事業部まで、電話045-540-8581または
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