未来のアスリートを発掘するJ-STARプロジェクト
独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)が提唱する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」は、パラリンピック競技の未来を担う若き才能を見つけ出すための重要な取り組みです。2017年に始まったこのプロジェクトは、全国の多くのアスリートに新たな可能性を提供し、実績を上げてきました。
J-STARプロジェクトの概要
このプロジェクトの主な目的は、オリンピックやパラリンピックなどの国際大会で成功を収めるような才能あるアスリートを発掘し、育成することです。現在、スポーツ庁や日本スポーツ振興センター、日本オリンピック委員会、日本パラスポーツ協会といった団体が連携し、次世代のトップアスリートを育成する基盤を築いています。
基礎測定会の実施
2025年4月10日から、J-STARプロジェクトの一環として、基礎測定会のエントリーが開始されました。これはパラリンピック競技に参加するための重要なステップであり、エントリーが認められた参加者は、中央競技団体の指導者による専門的な検証プログラムに参加できます。このプログラムを通じて、才能が見いだされた選手は、さらなる育成・強化の対象として選手活動を行う機会を与えられるのです。
参加資格とエントリー方法
基礎測定会に参加するための対象は小学6年生以上、満11歳以上の若者です。エントリーは公式サイト(
https://para-jstar.com/)から行うことができます。期間は測定会場により異なるため、各地の締切にも注目が必要です。
J-STARプロジェクトとメダル獲得の実績
2017年度から開始されたJ-STARプロジェクトによって、すでに数名の若きアスリートが国際大会でのメダルを獲得しています。特に、2024年のパリパラリンピックには、J-STARプロジェクトから発掘された8名の選手が出場予定です。この中には、ゴールボール男子代表の鳥居陽生選手が金メダルを獲得した実績もあり、プロジェクトから初めてのメダリストが誕生しました。また、木下愛萊選手は、水泳の女子200m個人メドレー(SM14)で銅メダルを獲得するなど、素晴らしい成果を上げています。
J-STARプロジェクトの意義
J-STARプロジェクトは、単なるスポーツ選手の育成だけでなく、これからの日本のスポーツ界を支える重要な活動です。これまでに34名以上の選手が日本代表に選出され、国際大会での経験を積んでいます。また、アスリートが成長する過程は、他の若者たちにも希望を与え、スポーツの振興につながることが期待されています。
参加者が目指す未来
パラリンピックへの出場を目指す若者たちは、技術の向上だけでなく、精神的な成長も求められます。基礎測定会への参加は、選手としての第一歩であり、自らの可能性を信じて新たな挑戦をする機会です。
このJ-STARプロジェクトを通じて、未来のアスリートたちがどのように羽ばたいていくのか、その成長を見守ることができるのは、私たち社会全体にとって大きな喜びでもあります。