宮城・兵庫・島根に広がる性教育の拠点とその活動
特定非営利活動法人HIKIDASHIが、新たに宮城・兵庫・島根の三つの地域で性教育の拠点を設けました。これにより、より多くの地域で『子ども達の生きる力を引き出す』という理念のもと、包括的な性教育が広まることを目指しています。
HIKIDASHIの活動内容
HIKIDASHIでは、性教育講師を宮城県と島根県にも配置し、それぞれの地域において講演や相談会など、さまざまな活動を行っています。これまでの兵庫県拠点での活動に加えて、2023年度からは新たな講師陣が加わり、幅広い知識と情報を提供していく方針です。
1. 講演活動
国際基準に基づく包括的性教育の普及のため、幅広い対象に向けた講演活動が実施されています。具体的には、子どもたちだけでなく、保護者や教員、施設職員を対象にした講演が行われ、性教育の重要性を伝える努力が続けられています。
- 実施回数:76回
- 受講者数:約7,500名(アーカイブ視聴者除く)
詳細は
こちらから確認できます。
2. 性教育カフェの開催
性について自由に話し合える『性教育カフェ』も開催されており、地域の特性を考慮した多様な形で実施されています。このカフェは、中高生向けに限定した『ユースカフェ』や、地域住民全体を対象としたものがあり、参加者が気軽に性について相談できる場となっています。
- 開催場所:11ヶ所(宮城県・兵庫県)
- 開催回数:56回
詳細情報は
こちらで見ることができます。
日本における性教育の現状
日本では、性教育に対する抵抗感が根強い状況が続いています。性交や避妊、中絶などのトピックは学校教育とは別に取り扱われることが多く、若者が正しい知識を得る機会は限られています。加えて、SNSによる影響や性犯罪に関する報道も増加しており、若者の性に関する問題は深刻化しています。
一方、国際的な観点からは、ユネスコやWHOなどが提唱する『包括的性教育』が重要視されています。これは、単に身体的な知識を教えるだけでなく、人間関係、権利、文化、価値観、ジェンダー、暴力と安全にも配慮した教育を提供することを目指しています。
HIKIDASHIでは、全ての子どもたちに包括的性教育を届けることを理念に活動を続けています。
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