地域をひとつのホテルに変える取り組み
徳島県の宿泊施設不足は深刻です。観光需要が高まる一方、供給が追いつかず、観光客が宿泊する場所を見つけられない「宿泊難民」が増えています。そんな中、ラッフルズホーム株式会社は、「地域まるごとホテル」を構想し、地域全体を一体となって運営する新たな宿泊モデルに挑戦しています。
循環モデルの確立
このモデルは、ラッフルズホームが創設した循環モデルに基づいています。具体的には、次の5つのステップを経て宿泊不動産を形成します。まず、住宅会社として設計したモデルハウスを建築し、それを簡易宿泊所として運営。次に、運営実績を元に物件を投資家に売却します。その後も運営を受託し、最終的には地域全体へこの循環モデルを広げていくという仕組みです。この方法により、建物を「展示して終わり」ではなく、持続可能な形で地域に貢献していくことを目指しています。
地域まるごとホテル構想の具体的な内容
新規にスタートした「地域まるごとホテル」構想では、サービスの範囲が広がります。宿泊者は、「あなたのもうひとつの我が家」として戸建てホテルに宿泊し、徒歩圏内で飲食店やコンビニ、運動施設なども利用できます。すべては「泊まる家の外にも、ホテルのような便利さを提供する」という理念のもとに、地域経済の活性化を目指しています。
セミナーでの新規参入支援
さらに、地域の宿泊供給不足の問題を解消するため、経営者向けの無料セミナーを開催します。このセミナーでは、実際のデータをもとに徳島のインバウンド需要や補助金の情報を提供し、経営者が新規にヴィラ経営を行うための支援を行います。参加者は、事業の成功に向けた各種情報を得ることができる貴重な機会です。
宿泊施設の現状と今後の展望
現状、徳島県の宿泊者数は261万人を超え、外国人宿泊者も前年比35.1%の伸びを見せています。しかし、供給は追いつかず、コロナ明けの観光需要を踏まえると、今後の対応が求められています。ラッフルズホームの取り組みは、地域一体となったホテル運営の未来を切り開く鍵となるでしょう。
おわりに
ラッフルズホームの金原代表は、「建物は建てて終わりではない。泊まって、味わって、次の人へつなげていくことが重要」と語ります。今後も地域の経済と観光の発展に寄与するこれらの取り組みに、注目が集まることでしょう。