製薬業界の新たな安心感、AI搭載のEmailアシスタント登場
株式会社シャペロンは、製薬企業向けのプロモーション活動を包括的に支援するツール「Shaperon Email」の新機能として、AIを活用した「Emailアシスタント」をリリースしました。このツールは、医薬情報担当者(MR)が医療従事者に送信するメールに対し、事前に自動でリスク判定を行うことで、コンプライアンス違反を未然に防ぐことを目的としています。
背景にあるコンプライアンス重視の動き
医療用医薬品の販売情報提供に関するガイドラインが2018年に制定されて以降、製薬業界はコンプライアンスの遵守がますます重要視されるようになりました。しかし、すべての企業がこの取り組みを進めているわけではなく、まだ課題があります。シャペロンはこうした課題を解決するために、全てのメールのやり取りを一元管理できる「Shaperon Email」を開発し、さらに「モニタリングAI」を通じて、送信後のコンプライアンスチェックを行う機能も提供しています。これらの取り組みは、顧客から「コンプライアンス違反を未然に防ぎたい」という強い要望に応えるためのものです。
Emailアシスタントの特徴
新たにリリースされた「Emailアシスタント」は、Shaperon Emailを導入している企業向けのオプション機能として提供されます。MRがプロモーションメールを作成し、送信ボタンを押すと、AIによるコンプライアンスチェックが3秒以内に実行され、その結果が表示されます。リスクがあると判断された場合、メールは送信保留となり、具体的なリスクとその理由が提示されるのです。
この仕組みにより、MRは送信前に文面を見直すことが求められ、コンプライアンスを意識した業務が促進されることになります。チェック項目は、薬機法や医療用医薬品に関するプロモーションコードなど多岐にわたり、今後もAIの処理速度向上に伴い、より多くのリスク要因が追加される見込みです。
導入企業のメリット
Shaperon EmailとEmailアシスタントの併用により、以下のようなメリットが得られます:
- - コンプライアンス違反の未然防止:リスクを検知した場合、送信が保留され、問題点が指摘されることで文面の見直しが促されます。
- - MRのコンプライアンス意識向上:受動的ではなく能動的にリスクに気づく力が養われ、日常業務の中で教育が行われます。
- - メールのモニタリング強化:すべてのメール通信が保存・管理されるため、プロモーションやアポイント関連のやり取りも含めた徹底的なモニタリングが可能です。
未来に向けた展望
「Shaperon Email」は、クライアントからのニーズに適応し、年間60件以上のアップデートを行ってきました。今後はAIによるメールドラフトの自動作成機能や、本社との連携強化機能など、新しいオプションの開発を進め、製薬業界のデジタルトランスフォーメーションに貢献していきます。
会社概要
株式会社シャペロンは2017年に設立され、製薬企業向けエンゲージメントSaaSやAIを利用したコンプライアンスチェックサービスを提供しています。業界特有の知見と先端技術を融合させることで、働き方改革や業務の効率化を進める革新を追求しています。
詳細や導入に関するお問い合わせは、以下の連絡先で受け付けています。