テュフズードのOTセキュリティ講座、経産省に認定
国際的な第三者認証機関であるテュフズードの日本法人、テュフズードジャパン株式会社が提供する「IEC 62443 OT(Operational Technology)セキュリティ基礎&実践コース」が、2025年4月1日より経済産業大臣による認定を受けることが決まりました。この認定により、企業が従業員に対してこのコースを受講させる場合、特定の条件を満たせば、厚生労働省が提供する「人材開発支援助成金」の対象となることが期待されています。
サイバーセキュリティの必要性
世界的にサイバーセキュリティに対する関心が高まる中、特に欧州ではサイバーレジリエンス法(CRA)を含む各国の規制が進展しています。そのような状況において、IEC 62443は国際的なベストプラクティスとして注目されています。これを前提としたコースが助成対象となることで、企業における人材育成の選択肢が広がり、サイバーセキュリティ人材への投資が促進されることが期待されているのです。
IEC 62443 OTセキュリティ基礎&実践コース
この新しいコースは、テュフズードが開発した産業システムのサイバーセキュリティに特化したプログラムです。主な対象者は、インテグレータや産業システムで使用される製品のメーカー、IEC 62443の認証取得を考えている事業者、そしてこの分野のセキュリティ人材の育成を目指している企業です。コース構成は、IEC 62443ファウンデーションコースとプロフェッショナルコースのセットで、最終試験に合格すればTÜV SÜD Academyから資格証明書が発行されます。
講義と演習の内容
OTセキュリティの専門家によるこのコースには、以下のような講義や演習が含まれています。
- - セキュア開発ライフサイクルの基本概念
- - 用語製品へのセキュリティ実装に必要なプロセス要素
- - OTセキュリティにおける基本技術要素
- - OTセキュリティレベルの維持向上に必要な管理プロセス
OTサイバーセキュリティ担当者が独自に業務を遂行できる力を養うことを目指しています。このコースは、ITSSレベル3相当のスキルを習得できる内容となっています。
経済産業省による講座認定情報
この講座は、経済産業省によって以下のように認定されています。
- - 講座名: IEC 62443 OTセキュリティ基礎&実践コース(個人資格認定)
- - 認定の適用日: 令和7年4月1日
- - 認定の期間: 令和7年4月1日~令和10年3月31日
人材開発支援助成金について
経済産業省によるReスキル講座は、令和4年度から5年間にわたり、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部に対して高い助成率が適用されます。この助成金は経済産業省が認定した講座に対して、厚生労働省が行うものです。
- - 経費助成: 75%(中小企業以外は60%)
- - 賃金助成: 960円/1人1時間あたり (中小企業以外は480円)
これにより、企業はより多くの人材を育成することが可能となります。
テュフズードジャパンの背景
テュフズードジャパンは、150年以上の歴史を持つ国際的な認証機関で、1993年に日本法人として設立されました。彼らは、試験、認証、監査、トレーニングサービスを通じて、幅広い業界の安全性を向上させています。最近では、サイバーセキュリティやAI に関連するサービスへも注力しています。詳細は公式ウェブサイト(
TÜV SÜD)をご覧ください。
お問い合わせ先
テュフズードジャパン株式会社マーケティング部
email:
[email protected]
住所: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11 住友不動産新宿南口ビル12F