エシカル・スピリッツの挑戦
2024-09-17 16:55:11

エシカル・スピリッツが資金調達を実施、未活用素材から新たなスピリッツを生む挑戦

エシカル・スピリッツが未活用素材の新たな価値を探求



エシカル・スピリッツ株式会社は、未活用素材を用いたエシカルジンの製造と販売を推進している企業です。2025年春には、茨城県つくば市に新たな蒸留所『つくばねグリーンヒル蒸溜所』の運用を開始し、さらなる生産拡大を目指しています。この新たなプロジェクトには、サントリーホールディングスやSiiibo証券らからの資金調達が活かされ、総額は3.8億となります。

未活用素材「酒粕」の新たな利用法


エシカル・スピリッツは、酒蔵から出る数多くの未活用素材、特に酒粕に目を付けました。年間約3,200トンが未使用と言われる酒粕には、アルコール成分が約8%含まれており、独特の香気を持っています。この酒粕を蒸留したシグニチャージン『LAST』は、その第一歩として成功を収めています。2023年までで累計21トンの酒粕を使用し、全国の1,000店舗以上で販売されています。

新蒸留所『つくばねグリーンヒル蒸溜所』の設立


新たな蒸留所では、酒粕の蒸留設備を強化し、年間314トンの酒粕を使用する計画です。これにより、エシカルジンの生産キャパシティは7倍に拡大し、2030年度にはその目標を達成する見込みです。また、新蒸留所も国際衛生基準「ISO22000」を取得し、国際市場への進出も視野に入れています。

未来を見据えた新プロジェクト『WoodSpirits』


さらに、エシカル・スピリッツは新たな挑戦として、世界初となる木の酒『WoodSpirits』の製品化に取り組んでいます。このプロジェクトは、日本の蒸留ベンチャーと国立研究開発法人森林研究・整備機構との共同研究から始まりました。2025年夏には、埼玉県の林地未利用材を使った酒類の販売を開始する予定です。

酒蔵との連携と地域活性化


おたる酒造や千代むすび酒造など、エシカル・スピリッツは全国の酒蔵と連携を強化し、酒粕の経済的価値を高める取り組みを進めています。これによって、つくば市の新蒸留所が地域経済に与える影響も期待されています。千代むすび酒造の岡空聡氏は、酒粕の再利用の可能性に対して希望を述べ、今後も彼らとのコラボレーションを続ける意向を示しました。

結論


エシカル・スピリッツの取り組みは、未活用素材の新たな価値を見出し、持続可能な消費社会の実現へと進む道筋を示しています。代表取締役の小野力氏は、これらの挑戦がより多くの人々に喜ばれるような新しい香りや味わいを提供することを目指していると語ります。エシカル・スピリッツは、まさに隠れた才能を世に知らしめる先駆け的存在と言えるでしょう。


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会社情報

会社名
エシカル・スピリッツ株式会社
住所
東京都台東区蔵前3-9-3臼井ビル4F
電話番号
03-6427-0009

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