ポーランド音楽が響く大阪・関西万博
2025年の大阪・関西万博において、ポーランドパビリオンでの音楽イベントが開催されました。本イベントでは、ショパンランドコンクールの入賞者たちが「ポーランドの音楽大使」として、ポーランドの作曲家による作品を披露し、来場者に深い感動を与えました。
期待の若手アーティストたち
2024年9月から11月にかけて開催される「第3回ショパンランドコンクール」では、小学生から大学生までの5名が選出され、日本での子どもの日である2025年5月5日に、ポーランド投資・貿易庁の主催で行われるコンサートに出演します。彼らは、世代を超えた若き才能の象徴として、熱い演奏を届けることが期待されています。
ショパンランドコンクールは、ポーランドの作曲家による作品のみが課題曲となるピアノコンクールであり、エヴァ・ポブウォツカやヴォイチェフ・シフィタワといった著名なピアニストが監修を行っております。多様な部門が用意され、今年が第4回目の開催となります。
コンサートの前の交流
コンサートの前に、出演者たちはポーランドパビリオン館長のマルタ・ジェリンスカ氏を訪問し、心温まる歓迎を受けました。館長から激励の言葉が贈られ、インタビューを通じて和やかな時間を過ごしました。
さらに、パビリオンツアーではポーランドの最新技術や文化について学び、伝統料理を楽しむことで、五感でポーランドの魅力を体感しました。これにより、文化交流の重要性を再確認することができました。
記念コンサートの感動
記念コンサートでは、期待の若手ピアニストたちがポーランドの名作を演奏しました。その中にはショパン、ゴンシェニェツ、クルピンスキ、レシェティツキ、パデレフスキといった著名な作曲家の作品が含まれ、情感あふれる演奏がパビリオン内を満たしました。会場はほぼ満席となり、音楽が国境や時代を超えた豊かな響きを広げ、聴衆を魅了しました。
演奏者と演奏曲目は次の通りです。
演奏者と楽曲一覧
- 感傷的なワルツ(M. ゴンシェニェツ)
- ポロネーズ第8番 ニ短調 Op.71-1(F.ショパン)
- 24のプレリュード第4番 Op.28-4(F.ショパン)
- ポロネーズ ニ短調(K. クルピンスキ)
- 組曲《田舎にて》 ロマンス Op. 40(T.レシェティツキ)
- ポーランド舞曲集 第2番 マズレク Op.5-2 ホ短調(I.J.パデレフスキ)
- アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22(F.ショパン)
- ロンド(序奏とロンド) 変ホ長調 Op.16(F. ショパン)
- エチュード集 第11番 「木枯らし」 Op.25-11イ短調(F.ショパン)
- スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20(F. ショパン)
音楽を通じて、ポーランドと日本の友好関係を一層強める貴重な時間となりました。このすばらしいイベントを受けて、2025年度第4回ショパンランドコンクールの参加要項が発表されています。多彩なポーランド作曲家の作品が課題曲に選ばれ、6月27日には赤松林太郎氏による課題曲説明会も予定されています。
5年に1度のショパン国際ピアノコンクールも控えている今年、ポーランドの音楽に触れ、さらなる学びを深める絶好の機会です。ピアノ好きの皆さまの参加を心よりお待ちしております。