即興デジタルアートの全国大会『アートスポーツLIMITS』
即興デジタルアートの頂点を決める「アートスポーツLIMITS 全国学生選手権大会2025」のファーストラウンドが、全国各地から集まった学生たちによってオンラインで開催されました。この大会には、90組125名のアーティストが参加し、創造力を駆使して20分間の制限時間で自らの作品を仕上げる緊張感あふれる戦いが繰り広げられました。参加者たちはアートの限界に挑み続け、見事にもファイナル進出を果たした12チームが決定しました。
北は北海道から南は沖縄まで、さまざまな地域から集まった選手たち。彼らはランダムに選ばれた2つのテーマに対して敏捷にアートを描き、その様子を視聴者がリアルタイムで観戦できます。今年の大会には、初参加から常連選手まで多様なバックグラウンドを持つ選手が揃い、競い合いの中で各々の技術を磨いていきました。
MCは、元日本テレビアナウンサーでeスポーツのキャスターとしても知られる篠原光氏が務め、熱い実況が大会を盛り上げます。また、プロクリエイターのKTYM氏も解説者として登場し、視聴者に「20分で絵を描くのは至難の業。通常は数日かかる作品をこの短時間で仕上げる様子を楽しんでほしい」と熱く語りました。
さらに、過去にLIMITSで優勝した漫画家のAKI氏もゲストとして駆けつけ、同じテーマでリアルタイムで作品を仕上げるパフォーマンスを披露。視聴者たちはその過程に釘付けとなりました。「楽しむことが一番大事。結果よりもプロセスを味わい、成長を感じてほしい」と、AKI氏のメッセージは参加者にとっても励みになったことでしょう。
大会の合間には、アイドルグループ「SAKURA GRADUATION」が登場し、パフォーマンスを展開。メンバーたちもアートバトルの雰囲気を盛り上げるため、共に絵を描くなどし、選手を応援しました。アイドルのAiraは、「私たちは熱い気持ちでみんなを支えていきます!」と語り、一緒に喜びを分かち合いました。
ファーストラウンドの最後には、参加選手全員の未来への展望も語られました。KTYM氏は「年々進化する選手たちの姿を見てください。感動の作品が生まれる瞬間をぜひ体感してほしい」と力強く語りました。アートの力で人生を変える場面を、観衆と共に楽しむことで、学生たちの心に残る経験となったことでしょう。
今年のファーストラウンドには、北海道の市立札幌平岸高校や長崎日本大学高等学校、東京都の上野学園高校、新潟県の新潟東高校など、全国から多くの学校が参戦しました。特に新潟からは高校と大学の両方が進出する激戦区となりました。
次回のファイナルラウンドは2025年8月31日に横浜ランドマークホールで行われ、オンライン配信も予定されています。参加者たちは「LIMITSクリエイティブパーク」というこども向けのクリエイティブ体験イベントも同時開催され、より多くの人々がアートに触れる機会を得ることができます。デジタルアートの未来を担う学生たちの熱意あふれる姿を、ぜひご覧ください。