アメリカン・エキスプレスと神奈川県が連携
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが神奈川県と「ベンチャー企業支援に関する連携協定」を締結した。この連携は、創業期の企業ならびにベンチャー企業への支援を強化し、地域経済の活性化に寄与することを目的としている。アメリカン・エキスプレスが日本の自治体とこのような協定を結ぶのは初めてということで、注目を集めている。
連携協定の目的
本協定の下、アメリカン・エキスプレスと神奈川県は、創業期の企業が抱える様々な課題に対して支援を行う。具体的には、事業拡大や成長への支援、若者や新設法人の起業を促進する取り組み、情報の発信などを通じて企業の成長を後押しする。そして、その活動は、神奈川のビジネスエコシステム全体に広がりを持つことが期待されている。
神奈川県の知事、黒岩祐治氏は、この連携の重要性を強調し、「ベンチャー支援のかながわモデル」として展開している「HATSU-SHIN KANAGAWA」に基づいて、計画的に地域内の起業家を支援していく意向を示した。これにより受ける恩恵は、個々の企業だけでなく、地域の更なる発展にもつながるとされている。
アメリカン・エキスプレスの支援施策
アメリカン・エキスプレスは1900年代初頭に日本に進出し、長い歴史を持つ。これまで、経営者向けのビジネスカードや各種サービスを通じ、企業の成長を支援してきた。特に創業期の企業への支援に注力しており、今後は神奈川県との連携を通じて、交換や他者とのネットワーキングの機会を提供し、起業家の挑戦を支える。
新たに設立される「American Express INNOVATOR’s LAB」では、2024年から若手起業家を対象に、2025年には女性起業家向けプログラムを実施することも予定されている。これにより、メンターからの指導を受けながら各自のビジネスをさらに加速する機会が得られる。
今後の取り組みとイベント
神奈川県とアメリカン・エキスプレスは、今後も具体的な取り組みを展開していく予定だ。特に、2025年10月8日(水)には「YOKOHAMA CONNÉCT Startup Day」というイベントを共催し、県内のベンチャー企業や若手起業家が交流できる機会を提供する。このイベントでは、起業支援に関するスピーカーセッションやピッチコンテストが予定されており、創業期の経営者にとってビジネス機会を広げる貴重なチャンスとなるだろう。
まとめ
アメリカン・エキスプレスの神奈川県との連携は、創業期の企業への支援を新たな次元に引き上げる可能性を秘めている。この協定がもたらす地域経済への好循環に期待しつつ、今後の展開に注目していきたい。