ハイウェイパイロット育成施設「WILLER LABO」の一周年を祝う
2024年5月、ウィラーエクスプレスが開設したハイウェイパイロット育成施設「WILLER LABO」が、2025年5月に1周年を迎えました。この1年で、第1期から第4期にかけて計30名以上の卒業生を輩出し、彼らは全国各地の営業所でハイウェイパイロットとして活躍をしています。特筆すべきは、これらの卒業生の定着率が100%であることで、業界内でも注目されています。
未経験者支援の取組み
バス業界では、大型二種免許や実務経験を求めることが一般的でしたが、LABOは未経験の若手の採用を広く受け入れています。ここでは「安全」と「接客」の両立を重視し、約3カ月間のカリキュラムをもとに、運転技術に加え、接客スキル、さらには健康管理に関する指導が行われます。実地研修も豊富に盛り込まれており、受講生は座学に始まり、模擬運転、さらに実際の運転によって、実務に即した知識や技術を習得します。その結果、卒業生のバリュースコアも高く評価されています。
若返りをもたらす新風
LABOからの卒業生が各営業所に配属されることで、ハイウェイパイロット全体の平均年齢は-2.0歳にもなりました。特に東京営業所では平均年齢が-4.4歳という若返りが実現され、職場環境の活性化が進んでいます。若手メンバーの柔軟な発想やデジタル能力は、現場に新たなエネルギーをもたらし、先輩たちにも良い影響を与えています。また、接客スキルや健康意識が向上するなど、組織全体の質も上がっています。
同期の絆が支える職場定着
バス運転手は孤独な職業とされることが多いですが、LABOでは同じ時期に入所した仲間と生活を共にし、強い絆を築きます。こうした「つながり」は、卒業後も続き、同僚同士の相談・支援が行われることで仕事へのモチベーションが維持され、新人の定着率を支える主要な要素となっています。
現場の声が語るLABOの効果
卒業生や運行管理者、先輩ハイウェイパイロットがこの変化について証言しています。卒業生は、充実した指導のおかげで自信を持って接客や運転に取り組めていると語り、運行管理者は明るい職場の雰囲気とスタッフ間の会話が増えたと感じています。先輩たちも、LABO出身の新しい仲間たちから刺激を受け、学び合える関係性が生まれたことを嬉しく思っています。
代表取締役のコメント
ウィラーエクスプレスの代表取締役である平山幸司氏は、日本のバス事業の質の高さを誇りに思っており、LABOの開校を通じて未経験からハイウェイパイロットへと成長できる道を切り拓いたことに大きな期待を寄せています。また、今後も地域展開や人材活用を進め、バス業界の魅力をさらに広めていく考えを示しています。
結語
ウィラーエクスプレスは、今後もハイウェイパイロットの育成を強化し、お客様に安心して利用してもらえるサービスの提供を目指すと言います。1周年を迎えた「WILLER LABO」は、未経験者の育成を通じて、業界全体へ新たな風を吹き込む存在となっています。