大会では3つのタイトルマッチが行われました。まずは、K-1 WORLD GPクルーザー級王座をかけたマハムード・サッタリ(イラン)対ティアン・ターザン(オランダ)の一戦。元々はリュウ・ツァー選手(中国)が負傷で欠場したため、急遽行われた王座決定戦が繰り広げられました。試合開始から1分4秒でターザンが左ストレートでサッタリをKOし、見事にタイトルを獲得しました。ターザンは試合後に「リュウ・ツァー選手と戦いたい」と次戦への意欲を示しました。
次に、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチでは、オウヤン・フェン(中国)がダリル・フェルドンク(オランダ)に判定で勝利し、初防衛に成功。双方の選手は激しい攻防を見せ、観客も目が離せない瞬間が続きました。
また、K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチでは、ヨードクンポン・ウィラサクレック(タイ)が今大会で便宜的に王座剥奪を受けながらも、稲垣柊(日本)をKOし、王座を奪還。驚異的な展開に会場はこれまた沸き起こりました。この試合では、両者の重いパンチが交錯し、緊張感が漂いました。
王座決定トーナメントの波乱
さらに、レオナ・ぺタスが返上したK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を巡る「王座決定トーナメント」も開催され、結果的にフランスのレミー・パラが優勝。準決勝を経て迎えた決勝戦は横山朋哉との一戦で、安定した戦いぶりで勝利を収めました。