ヒューマングループの新しい取り組み「SELFing」
ヒューマングループが発表した2つ名、「SELFing」は、今回の新卒社員の間で注目されています。この言葉は「セルフマネジメント」と「ing」を組み合わせたもので、自分を見つめ直し、成長を続けることを意味します。人材育成の多様性を尊重するZ世代に向けて導入され、今後その影響はさらに広がるでしょう。
SELFingシートの導入
2025年度に入社した新卒社員たちは、SELFingを実現するために「SELFingシート」を活用し始めました。これは目標達成のためのフレームワークです。シートには「人生目標」と「3年後の自分」の2タイプがあり、自己を深く探求する手助けをしています。
人生目標についての洞察
新入社員たちがSELFingシートに記入した「人生目標」の中で、最も多かったのが「楽しむ」というキーワードです。これは、日々を楽しむことや、周囲との良好な関係を重視する姿勢が反映されていることを示しています。この傾向は、コロナ禍の影響でリアルなコミュニケーションが制限された経験を基にしていると考えられます。
「楽しむ」ことを重要視する一方で、自己実現や周囲との共生も重視する意識が、他の回答からも伺えます。特に夢を実現することや、自分の存在意義に気づくことが新卒社員にとって重要なテーマのようです。
現代のZ世代の仕事観
「仕事」に関する目標としては、評価や信頼を獲得することに焦点を当てる新卒社員が多く見られます。社内表彰などの具体的な目標設定がその一例です。これは、これまでの教育においてSDGsやダイバーシティについて学んだ影響が大きいでしょう。
さらに、信頼される人材になりたいという願望が12名からも見られ、周囲との信頼関係を重視する傾向も強調されています。これは、ただ成功を追い求めるだけでなく、他者との関係性を深めることが彼らの価値観に根付いていることを示しています。
定期的な見直しと伴走支援
このSELFingシートは一度作成したら終わりではなく、定期的に見直しを行うことを推奨されています。新入社員は上司との1on1セッションや、SELFing検定を通じて自分の成長を確認、向上させていきます。これにより、自らの成長だけでなく、会社における信頼関係を育む環境が整っています。
ヒューマングループは今後も、従業員一人ひとりが自らの“なりたい自分”の実現に向けて伴走型支援を行っていく方針です。全社員がこのプロセスを通じて豊かさを感じられる社会の実現が目標とされています。
ヒューマングループのこれから
2025年には創業40周年を迎えるヒューマングループは、教育事業を通じてさまざまな社会課題に取り組む企業です。新卒社員たちの「SELFing」という取り組みは、企業全体の体質改新を促進し、新しい価値観で社会に貢献するための重要な一歩と言えるでしょう。
このような教育を通じて生まれる新しい風を、業界全体で受け入れ、さらに進化していくことを期待したいです。