NexusWaveの進化
2025-12-02 09:09:28

インマルサット・マリタイム、次世代ネットワークNexusWaveの進化を発表

インマルサット・マリタイム、次のステージを発表



2025年12月1日、英国ロンドンにて、インマルサット・マリタイムがViaSat-3ネットワークによる次世代通信システム「NexusWave」の新しいフェーズについて発表しました。この進化により、海事業界の多くの顧客が、通信速度や帯域幅の飛躍的な向上を享受できるようになるでしょう。

この度成功したViaSat-3フライト2衛星の打ち上げに続いて、フライト3衛星の打ち上げも予定されており、これにより南北アメリカとアジア太平洋地域でのサービス拡充が期待されています。NexusWaveが提供するサービスを活用することで、顧客は性能向上はもちろんのこと、安定した通信を実現し、変化するニーズにも柔軟に対応することが可能になります。

新時代の通信サービス「NexusWave」


NexusWaveは、GEO Ka帯、LEO、LTE、L帯など、異なるネットワーク容量を統合した完全管理型のボンデッド・マルチネットワークサービスです。特に、ViaSat-3衛星の導入によりデータ転送速度やネットワークの効率が格段に向上し、これによってデジタル化の推進や乗組員の福利厚生を支える「オフィス同等」「家庭同等」のインターネット環境が整います。

さらに、この発表に伴い、VS60と呼ばれる新型海事用端末も発表されました。この端末は、韓国とアメリカの企業Intellianによって設計され、Viasatのソフトウェア定義無線(SDR)技術が使用されています。これにより、エンタープライズネットワーク、動画ストリーミング、ミッションクリティカルな用途など、大量の帯域幅を必要とするサービスが可能になります。VS60は海上試験で250Mbpsを超えるダウンロード速度を達成し、機密データの保護や信頼性の高い通信を確保するための複数の保護層を持っています。

動的帯域幅の再配分機能


また、ViaSat-3衛星は1,000を超えるステアラブル・スポットビームを搭載しており、特定の需要に応じて帯域幅を動的に再配分することができます。これにより、主要な航路や港口、洋上拠点での通信の質が大幅に改善されます。

インマルサット・マリタイムの副社長Gert-Jan Pankenは、「NexusWaveのボンデッドかつマルチオービット型アーキテクチャと、Intellianと共同開発したViaSat-3対応端末の組み合わせにより、海上通信における大きな課題に対処する体制が整った」と述べています。また、Viasat商業部門のプレジデントBen Palmer OBEは、NexusWaveが複雑化する接続環境で一貫したパフォーマンスを提供できることが、顧客やパートナーに大きな価値をもたらすと強調しています。

この新しいネットワークサービスと端末は、海事業界のデジタル化を進めるだけでなく、顧客に対しても新たな通信体験を提供することを目指しています。

今後、インマルサット・マリタイムはさらなる革新を追求し、海事通信の信頼性と効率を向上させていくことでしょう。言うなれば、海の上でも地上と同じような快適な通信環境を実現するための重要なステップが進められているのです。私は、これからの展開に非常に期待しています。

おわりに


インマルサット・マリタイムが提供するNexusWaveの進化は、単なる通信サービスの更新にとどまらず、海事産業全体への影響をもたらす可能性を秘めています。さらなるサービスの向上と顧客体験の改善に期待が寄せられる中、この新たな時代の幕開けとなることを願っています。

会社情報

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インマルサット・マリタイム
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