リケンテクノスと工学院大学が共同開発した温熱タイルの未来

リケンテクノス工学院大学が推進する住宅用温熱タイルの概要

リケンテクノス株式会社は、東京都千代田区に本社を構える企業で、ポリマー技術において豊富な経験を持っています。このたび、同社は工学院大学との共同プロジェクトとして、住宅用の温熱タイルを開発することになりました。この協力関係は、特に先進工学部応用物理学科の永井裕己准教授の指導のもとで進められています。

開発の背景

リケンテクノスは、ポリ塩化ビニルを基盤とする多様な技術を活かし、高分子材料に新たな機能を付加することを目指してきました。この新しい取り組みは、「温熱タイル」と呼ばれる新素材を通じて、家庭における快適な住環境の実現に寄与することが期待されています。

温熱機能のついたタイルとは

共同開発の成果として誕生した住宅用温熱タイルは、95％以上のリサイクル材を使用しており、環境にも配慮されています。また、このタイルは低電圧で発熱する機能を持っており、小さな面積の場合は乾電池を使用することで発熱が可能です。これにより、家の中での温度管理をより効率的に行うことができ、床暖房やエアコンに代わる省エネの手段としての利用が期待されています。

具体的な構造と適用例

温熱タイルは、タイル自体に発熱薄膜が施されており、その成果として高い耐久性やデザイン性も兼ね備えています。使用する際は、設置場所に応じたサイズで利用可能で、これにより多様な空間レイアウトにも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。さらに、災害時にも役立つポータブルな防災家電としての利用も視野に入れています。

本プロジェクトの進捗が進む中、リケンテクノスは新たな分野に挑戦を続けており、その製品開発は今後も目が離せません。2025年5月21日に横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025」においては、アニュアルな展示を予定しており、一般の人々にもこの新しい技術を直接体験してもらう機会が作られています。