2024年9月8日、歴史的な舞台、関ケ原にて「東西対決!天下分け目のごみ拾い合戦」が初めて開催されました。このユニークなイベントは、関ケ原合戦をテーマに、東軍と西軍の2チームが制限時間の45分間でごみ拾いを競い合うものです。参加者は総勢96人にのぼり、各々が自分の好きな武将や戦国時代のイメージを反映したコスチュームを身にまとい、熱気あふれる雰囲気を作り上げました。
イベントは、関ケ原笹尾山交流館周辺で行われ、来場者は美しい青空の下、清掃活動に参加する姿を楽しむことができました。また、関ケ原観光大使「古戦場おもてなし武将隊 関ケ原組」も参戦し、観客の注目を集めました。イベントの開始を告げるほら貝の音が会場に響き渡ると、両軍は一斉にごみ拾いをスタートしました。
このごみ拾い合戦は、ただの清掃イベントではありません。指定されたエリア内で集めたごみの重さや、特定の場所での写真撮影、さらには武将や戦国にちなんだ衣装のポイントを獲得するコスチュームポイントによって、参加者同士が競い合いました。競争の結果、西軍が拾ったごみの総量は5.6kg、587ポイントを獲得し、見事優勝を果たしました。
戦国時代の雰囲気が漂う中、多くの参加者が自前の甲冑や手作りの衣装で登場し、その情熱がイベントをより盛り上げました。観光客たちは彼らの勇姿に「ありがとう」や「頑張って」と声をかけ、会場は一体感に包まれました。無心でごみを拾う武将たちの姿に、参加者は感動し、また新たな地域を守る活動への意識も高まりました。
参加者たちからは、歴史への熱い想いが溢れる声が寄せられました。ある小学生の保護者は「関ケ原を訪れて歴史が好きになりました。地元の掃除を通じて観光客が増えれば嬉しいです」と語り、他にも「ごみ拾いを合戦に見立てたことが面白い!」といった声が聞かれました。特に子どもたちは、「コスチュームを手づくりして楽しみにしていました」との意見も多く、次回また参加したいと意気込んでいます。
このイベントの実行団体、一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜は、地域の清掃活動を通じて海洋環境の問題への意識を促進し、海を未来へ引き継ぐための様々な事業を行っています。この機会に、地域の清掃活動が海洋ごみ削減につながる意義を感じました。清掃活動を楽しむとともに、大切な環境保護に対する意識の深まりも実感された価値あるイベントであったと言えるでしょう。来年の「ごみ拾い合戦」の開催が待ち遠しいです。