日本医師会が2026年度予算要求など4つのテーマで会見を実施

日本医師会、2026年度予算要求に関する記者会見を開催

2023年8月6日、日本医師会の松本吉郎会長が記者会見を開き、4つの重要なテーマについて報告を行いました。この模様は公式YouTubeチャンネルで生中継され、視聴者に向けて広く情報が発信されました。

1. 2026年度予算要求の要望

会見の主要トピックの一つは、「2026年度予算要求要望」に関するもので、松本会長は医療費に関連した財源の確保の重要性について強調しました。彼は、ただ単に医療機関の経営改善を求めるのではなく、賃金や物価の上昇に対してもしっかりと対応できるような「真水」的な財源の追加が必要であると訴えました。この要望は、今後の政府や政治家たちに対しても引き続き伝えていく方針を示しました。

2. 電子カルテ利用の調査報告

次に、長島公之常任理事が「紙カルテから電子化への移行における調査結果」について報告しました。電子処方箋や電子カルテの導入義務化には反対の立場を取り、医療DXの推進にあたり、電子化希望の医師に対して円滑な導入環境を提供する必要性についても触れました。

3. マイナ保険証のスマホ対応

続いて、長島常任理事は、iPhoneにマイナンバーカードの情報を掲載することが可能になったとの報道を踏まえ、スマートフォンを持つだけで医療機関を受診する患者が増えつつあることを報告しました。ただし、スマホ保険証の導入は義務ではないため、対応できる医療機関に限定される点についても注意喚起し、日本医師会として周知を強化する意欲を示しました。