福岡の完全キャッシュレスバス、運行期間を延長
西日本鉄道㈱は、博多駅と福岡空港国際線、そしてFukuoka BRTの2路線において実施している完全キャッシュレスバスの実証運行を、2026年3月31日まで延長することを発表しました。この取り組みは、2024年12月3日に開始され、初期の計画では2025年2月28日までの運行を予定していましたが、1年の延長が決定されました。
完全キャッシュレスバスとは
完全キャッシュレスバスは、運賃の支払いを現金以外のキャッシュレス決済手段に限定したバスサービスです。具体的には、交通系ICカードやクレジットカードタッチ決済、さらにはデジタルチケットを利用して移動することが可能です。利用者は、スムーズな乗降を体験し、従来の乗車方式よりも快適に移動できます。
実証運行の成果
実証運行開始以来、キャッシュレス決済の比率が向上し、乗客のストレスを軽減することができました。遅延に関するデータも好調で、終点到着時の遅れが5分以内で収まる割合が強化されています。このような成果により、さらに多くの知見を得て、バス利用の利便性を向上させる取り組みが進められています。
さらなる見通し
西日本鉄道㈱は、この実証運行を通じて完全キャッシュレスバスの需要を見極めるとともに、持続可能な公共交通の実現に向けた課題の把握に努めていく方針です。運行ルートは、博多バスターミナルから福岡空港国際線ターミナルまでをカバーし、また天神と博多駅を結ぶFukuoka BRTも対象となっています。
利用方法と決済手段
利用者は、現金以外の決済手段を原則として使用する必要があります。しかし、バス車内でのICカードへのチャージや両替は可能で、現金しか持っていないお客さまは、従来通り運賃箱へ運賃を支払うことができます。具体的な決済手段には、nimoca、はやかけん、Suica、SUGOCAなどの交通系ICカードや、VisaやJCB、American Expressなどのクレジットカードタッチ決済が含まれています。
このように、福岡の完全キャッシュレスバスは今後も公共交通機関としての可能性を広げ続け、地域社会において重要な役割を果たしていくことでしょう。持続可能な交通システムの実現に向けた一歩として、この新たな取組みをぜひ活用してみてください。