小川哲の新作『スメラミシング』が即重版決定!
現代の文壇で注目を集める作家、小川哲の最新作『スメラミシング』が、10月10日に発売された。その初日にして即重版が決定したというから、その人気は衰えることを知らない。彼はこれまでに山本周五郎賞、日本SF大賞、直木三十五賞など数多くの賞を受賞し、2022年から連続で本屋大賞にノミネートされている。
反響を呼ぶ内容とは?
『スメラミシング』のテーマは“信仰の虚妄と救い”。本書は、反ワクチンやイルミナティ、さらにサイコサスペンス要素を取り入れた物語が展開されている。特に、救世主<スメラミシング>のもたらすマスタープランは、現代社会に潜む様々な陰謀論と結びつき、読み手を惹きつける。大衆が抱える不安や疑念を描き出した作品となっている。
本作には、以下の6編が収録されている。
1.
スメラミシング - 表題作で、救世主の物語。
2.
七十人の翻訳者たち - 聖書の秘密を巡る歴史SF。
3.
密林の殯(もがり) - 天皇の棺を運ぶ一族の労働バイオレンス小説。
4.
神についての方程式 - 魔術的数学奇譚。
5.
啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで - 神が禁忌とされた惑星の真実。
6.
ちょっとした奇跡 - 文明崩壊後の少年少女が与えられた過酷な使命。
これらの短編が織り成すストーリーは、読み手に対して深い思索を促すと同時に、現実を我々自身の目で見つめ直させる。少々あらそいのある作品群ではあるが、そこには小川哲の独特の視点とメッセージが隠されている。
作家たちの推薦の声
著名な作家たちからのレコメンドも称賛にあふれている。作家の京極夏彦が「凄い。とても、凄い。」と語れば、金原ひとみも「挑戦的な快作」と絶賛。不安や緊張感が膨らむ作品に、多くの読者が魅了されている様子が伺える。
● 魚豊(漫画家):「ヒリつく不安、積まれる緊張、全てに病みつきになりました!」
このように、読者や書店員からも高く評価されている『スメラミシング』は、エンターテインメントとしてのキャッチーさと、深いテーマ性を兼ね備えた一冊だ。
無料公開と動画配信
さらに、本書の魅力は書籍だけに留まらない。Web河出では表題作の冒頭1万字を無料公開しており、「絶対買う」との声が続出している。また、河出書房新社のYouTubeやInstagramでは、発売告知動画も映像として配信されており、視覚的にも盛り上がりを見せている。興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
本書『スメラミシング』は、これからの文学シーンに新たな風を吹き込んでいくに違いない。皆さんもこの機会に彼の最新作を手に取ってみてはいかがだろうか?
著者・小川哲について
小川哲(おがわ・さとし)は1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を退学後、2015年にデビューを果たす。その後、精力的に創作活動を続けており、多様なテーマを扱った作品を次々と発表している。また、ラジオパーソナリティーとしてもマルチな才能を発揮している。
今後の作品がますます楽しみである。
書誌情報
- - 書名:スメラミシング
- - 著者:小川哲
- - 仕様:46判/上製/本文280頁
- - 発売予定日:2024年10月10日
- - 税込予価:1,870円(本体1,700円)
- - ISBN:978-4-309-03218-4
- - 装画:jyari
- - 装幀:川名潤
このように、話題に事欠かない小川哲の最新作を、ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。