東京のものづくりスタートアップ支援フィールドで新しい造形技術の導入
2024年8月12日、東京都港区に位置する「TIB FAB」において、最新の光造形3Dプリンター『Form 4』の提供が開始される。この新型プリンターは、米国のFormlabs社によって製造され、特にそのスピーディで高精度な造形能力が注目を集めている。
TIB FABとは?
TIB FABは、一般社団法人DMM.make TOKYOが運営し、ものづくりスタートアップの実証フィールドとして機能している。ここでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどの最新機材を利用することができ、スタートアップの成長とネットワーク拡大を支援する場が提供されている。このフィールドは、革新的な技術やアイデアを持った挑戦者が集まり、実現可能性を探求できる貴重な空間となっている。
新型3Dプリンター『Form 4』の特長
新しい光造形3Dプリンター『Form 4』は、従来のモデルに比べて最大5倍の造形速度を実現し、また高精度な造形が可能。次世代のプリントエンジンを搭載しており、滑らかで高品質な表面仕上げが特徴である。このプリンターは、開発の効率を高め、トライアンドエラーの時間を短縮することで、より迅速なハードウェア開発を促進する。
具体的な技術的特徴
- - 造形方式: Low Force Display (LFD)
- - 最大造形エリア: 200 × 125 × 210 mm
- - 積層ピッチ: 25~300ミクロン
- - XY解像度: 50ミクロン
- - 造形速度: 平均速度は40mm/h、最高速度は100mm/h
このように『Form 4』は、業界のスタンダードを超えるパフォーマンスを発揮し、スタートアップの現場での使用を可能とする。
お披露目イベント開催
『Form 4』のお披露目会が2024年8月12日(月・祝日)に開催される。このイベントでは、参加者が新しいプリンターの利点を学ぶことができ、ライセンスも取得できる機会が設けられる。参加費は200円(税込)で、定員は10名に設定され、事前申し込みが必要だ。参加者には造形サンプルもお土産として持ち帰ることができる。
TIB FAB利用の流れ
『Form 4』を利用するには、TIB FABの会員登録が必要で、さらに機材のライセンスを取得する必要があります。利用料金は200円/10ml(税込)で、体積はソフトウェアPreFormで確認ができる。
TIB FABでは、初心者向けのトレーニングも用意され、必要なスキルを学ぶことができる。会員登録の詳細は公式ウェブサイトにて確認可能だ。
未来へ向けた一歩
DMM.make TOKYOは、様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、新たなアイデアを具現化するためのプラットフォームを提供している。TIB FABを中心に、ものづくりの楽しい環境が整い、挑戦者たちが革新的な製品を世に送り出すことを目指している。今後もTIB FABの活動に期待が寄せられている。
最新の3Dプリンター『Form 4』の導入は、東京のものづくりシーンに新たな風を吹き込み、スタートアップやクリエイターたちのサポートとなるだろう。今後の展開にますます注目したい。