フィリピンから特定技能介護士を受け入れる取り組みについて

株式会社リビングプラットフォームは、高齢者向けグループホーム「ライブラリ大森東5丁目」において、フィリピン人の特定技能介護士4名の受入れを4月1日から開始しました。この新たな取り組みは、日本国内での介護士不足の解消を目指し、国際的な介護分野の発展にも寄与することが期待されています。代表取締役の金子洋文氏によれば、介護は今後日本が世界をリードする重要な分野であり、外国人労働者を受け入れることで、介護サービスの質向上が図れると述べています。特にフィリピンからの人材は、厳しい審査を経た上で送り出されるため、適切なレベルの技能が確保されています。

　依然として日本には多くの介護士が不足しており、特定技能外国人を受け入れることは重要な対策と言えるでしょう。現在、日本にいるフィリピン人特定技能介護士は535名ですが、海外から招聘された人材はごくわずかです。今回参加する4名は、今後の介護界で特定技能外国人の先頭を切る存在として注目されています。

　株式会社リビングプラットフォームは、「持続可能な社会保障制度の構築」を目的に設立され、全国に59の介護施設、19の障がい者支援施設、14の保育施設を展開しています。このように幅広いサービスを提供する業態は、国内での介護ニーズに柔軟に応えられる体制を整えています。特定技能介護士の受入れは、この取り組みの一環であるとも言えるでしょう。

　金子社長は、「ホスピタリティマインドを持ち、明るい性格のフィリピン人スタッフの導入は、日本の介護士にとって新たな刺激となる」と語ります。異文化間の交流を通じて、日本の介護界がどのように進化していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。

　このような試みは、介護人材不足を解消するだけでなく、フィリピンの労働者にとっても新たな雇用機会となるでしょう。国際的な相互理解を深める一助となり、介護業界全体の発展へとつながることが期待されます。私たちは、こうした取り組みが今後も続き、多様な人材が活躍する場が広がることを願っています。