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オリコと東洋ワークの包括的業務提携

2023年10月、株式会社オリエントコーポレーション（通称：オリコ）と東洋ワーク株式会社（通称：ToYo Work）が包括的な業務提携を発表しました。この提携は、急速に進行する日本の人口減少に対抗するために、特に外国人労働者の受け入れを強化することを目的としています。

提携の背景

日本全体の人口は減少傾向にあり、中でも生産年齢人口の減少は特に深刻です。特に東北地方では、2024年10月末までに前年より約7万人が減少する見込みです。このような厳しい状況下で、外国人を雇用する企業の数は年々増加しています。2022年末には、国内の在留外国人数が過去最多を記録しました。このように、外国人労働者の受け入れは企業にとって必須の課題となっており、地域社会にとっても重要な問題となっています。

ToYo Workは、東北地方の自治体と提携し、外国人の就労支援や企業への外国人受け入れサポートを行ってきました。オリコの金融サービスとの連携により、外国人、受け入れ企業、地域社会の三者が共に発展できるような基盤を整えていくことが期待されます。

提携の具体的な取り組み

オリコは、ToYo Workが支援する外国人や受け入れ企業、地域社会に対して、多様な金融サービスを提供することを検討しています。具体的には、個品割賦、リース、カード、決済・保証などのサービスを総合的に導入する計画があります。また、今夏から外国人向けの金融セミナーも開催予定です。

この金融セミナーでは、金融リテラシーを高めることはもちろん、日本の税制や文化、マナーに関する情報を幅広く提供することで、外国人が日本での生活をスムーズに送れるように支援します。これにより、受け入れ企業の抱える金銭面での課題も解決を図り、双方が相互に利益を得られる環境を構築していく狙いです。

経営計画と視点

さらに、オリコは2026年3月期を初年度とする中期経営計画において、「新たな体験価値提供を通じた顧客とのエンゲージメント強化」を戦略の一環に掲げています。これに伴い、顧客を中心とした事業モデルへと転換し、「与信 X テクノロジー」で新たな金融サービスを創出する先進企業を目指しています。

今後も、安全で使いやすいサービスを提供し、新しい顧客体験価値の創造に向けた取り組みを続けていく所存です。この業務提携は、国際化が進む社会において、外国人労働者の役割がますます重要になる中で、地方社会の活性化にも寄与することが期待されています。

企業概要

東洋ワーク株式会社
所在地：宮城県仙台市青葉区国分町一丁目7番18号 東洋ワークビル5階
代表者：菅原正秀
設立：1988年
事業内容：アウトソーシング、労働者派遣、有料職業紹介、再就職支援、国際業務など。

株式会社オリエントコーポレーション
所在地：東京都千代田区麹町五丁目2番地1
代表者：梅宮真
創業：1954年
事業内容：個品割賦、カード・融資事業、決済・保証事業や海外業務など。

このオリコとToYo Workの提携は、地方経済の活性化や外国人労働者の受け入れ促進にも大きく寄与するものとなるでしょう。

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