『季刊日記』創刊のお知らせ
新しい文芸誌『季刊日記』が、2025年12月上旬に創刊されます。この雑誌は株式会社日記屋月日が手がけており、その名の通り日記に特化した内容となります。創刊号では、日記に対する新たな視点や楽しみを提案し、日記執筆者やその魅力を伝える様々な企画が用意されています。
日記の関心の高まり
近年、商業出版としての書籍だけでなく、個人が制作するZINEやリトルプレスなど、日記関連の出版物が増えています。SNSの普及によって「見られる」ことの意識が強くなり、一方で生成AIによるコンテンツも横行しています。そのような状況で、日常を生きる人々の「私」の言葉に対する関心は、これまで以上に高まっています。
編集方針と定番企画
『季刊日記』は、日記を書くこと、または読むことの魅力を、さまざまな角度から探求したいという思いから生まれました。この雑誌では、毎号違った特集を組みながら、定番企画「25人の1週間」を展開していきます。これは、多様な執筆者が同じ一週間の日記を通して表現するもので、読者にとって新たな発見をもたらすことでしょう。
創刊号の特集
創刊号では、「日記のたのしみ」と「日記とホラー」という二つの特集がテーマとして掲げられます。「日記のたのしみ」では、植本一子とphaの対談を通じて、日記を始める際のヒントや楽しみを探ります。他にも、福尾匠と荘子itによるインタビューや、様々なエッセイが掲載される予定です。
一方、「日記とホラー」では、日記とホラーという二つのジャンルの交差点について、大森時生と山本浩貴の対談が行われ、ホラーと日記の新たな魅力を浮き彫りにします。
仕様と発売情報
『季刊日記』の創刊号は、A5判で約350ページを予定しています。2025年12月8日に一般販売される予定で、「第7回 日記祭」およびオンライン書店「バリューブックス」にて先行販売されます。定価は1,980円(税別)で、ISBNは978-4-9913584-1-8です。また、先行予約を行った人には特典としてオリジナルステッカーと音源データがプレゼントされるといった企画も用意されているのでお見逃しなく。
株式会社日記屋月日について
日記屋月日は、2020年に東京・下北沢に店舗を構え、日記に関する専門的な商品を取り扱い日記文化の普及に努めています。また、日記に特化したワークショップやオンラインコミュニティも運営しています。2024年には出版部を立ち上げ、引き続き日記に関する書籍を刊行しております。このように、日記を書く・読むという行為の魅力を広めるための拠点であり続けています。
まとめ
『季刊日記』の創刊は、これからの日記文化に新たな風を吹き込むことでしょう。追って詳細情報や特集内容が楽しみです。読者の皆様にとって、日記を通じて新しい体験を提供できる一冊になることを願っています。