環境と美の融合、新素材『OBRO』が生まれた背景
1947年に創業した株式会社三洋が開発した新素材『OBRO』が、廃棄されてきた革端材を利用することで注目を集めています。このプロジェクトは、革の製造過程で生じる端材を粉末化し、PVC(ポリ塩化ビニル)と混合することによって実現しました。その結果得られた『OBRO』は、光を透過する独特の黒色が特徴で、まさに「透ける黒」と呼ぶにふさわしい新しい素材です。
1. 透過する黒の魅力
『OBRO』の最大の特長は、その透け感と色合いです。革の粉末とPVCを絶妙に練り込むことで、光の加減によって表情が変わる奥行きのある黒を実現。さらに、表面には革らしいシボ感を施し、立体的な陰影を与えることで、見る角度によって異なる美しさを楽しめます。これにより、夕暮れ時の霞や春の夜の月明かりのように、ふわりとした美しさが表現されています。
2. サステナブルな製品開発
廃棄されていた革の端材を新素材として生まれ変わらせるプロジェクトは、環境に優しい取り組みとしても高く評価されています。廃棄物を減らしつつ、新しい価値を生み出すことが求められる昨今、三洋の取り組みは一つのモデルケースとなり得ます。このプロジェクトの背景には、「この端材をどうにか活用できないか」という問いがあったことが挙げられ、グループ会社のエヌ・コバヤシとの協業が実を結びました。
3. 実用性とデザイン性
『OBRO』を用いた製品群は、日常使いから旅行まで幅広く対応できる実用性を兼ね備えつつ、本革のような高級感を全体に持たせることが目指されています。特殊な縫製方法や素材の比率検討により、ミニマルでユニセックスに使えるデザインを実現しました。プロジェクトは、応援購入サービス「Makuake」で現在進行中で、すでに目標金額を達成。キーケース、サコッシュ、トートバッグという製品が提供されています。
4. 受け継がれる日本の美意識
新素材の名前である『OBRO』は、日本語の「朧」に由来しています。この名称には、日本文化に根ざした曖昧でありながらも奥深い美しさへの思いが込められています。製品はその特性を存分に生かしつつ、見る人の心を捉える独特な存在感を放っています。世界的なデザインメディアでの取り上げもあり、注目度はますます高まってきています。デザインやサステナビリティに敏感な方々にとって、見逃せないアイテムとなることでしょう。
5. まとめ
『OBRO』は、革新と伝統を融合させたサステナブルな新素材です。ファッション性だけでなく、環境への配慮も感じられるこの素材が、今後どのように展開されていくのか、多くの人々が期待を寄せています。ぜひその目で、透過する黒の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
【プロジェクト概要】
- - プロジェクト名: 見えすぎない美しさ
- - 実施期間: 2026年1月27日~3月27日
- - プロジェクトページ: Makuake
- - リターン内容: キーケース、サコッシュ、トートバッグ(数量限定)
- - お届け予定: 2026年4月~5月
【チームメンバー】
- - 株式会社三洋
- - 株式会社エヌ・コバヤシ
- - ヤスダビニール工業株式会社
- - オクノテ清水覚氏