徳山暉純「梵字仏教美術展覧会」開催中
2023年5月19日(金)から5月23日(火)まで、上野の森美術館にて「徳山暉純 梵字仏教美術展覧会」が開催されます。本展は、1973年に同美術館で開催された展覧会以来、徳山暉純氏の作品を一堂に紹介する特別な機会となっています。
展覧会では、新たに創作された梵字作品を含む約50点が展示されます。特に注目なのは、約3メートルに及ぶ大型の合同作品であり、これにより新たな梵字の美術世界を体験できます。この展覧会は、画家・滝沢彩輝の個展とも同時開催されており、訪れる人々に更なる多様なアート体験を提供します。
梵字とは、サンスクリット語に由来する古代インドの文語であり、仏教と共に日本に伝わってきました。この文字は「悉曇文字(シッタンモジ)」とも称され、経典を記す際にも活用されてきました。弘法大師空海が約した密教の影響を受けて、悉曇文字は単なる文字以上の意味を持つようになりました。日本では、これが家庭と国家を守る護符として大切にされ、神社仏閣での伝承が続いています。
本展示は、皇室や諸大徳の祈りに合わせ、徳山暉純氏が近作で構築した梵字の世界を通じて、家庭や国家の安泰を願う千年の祈りを体感できる場となっています。訪れることで、自らの心に息づく仏様を再認識し、千年続く祈りの深淵に想いを馳せる貴重なひと時になるかもしれません。「書は人なり、梵字は魂なり」と語る徳山氏の言葉が示す通り、一字一句に込められた思いを感じ取ってみてください。
展覧会概要
- - タイトル: 徳山暉純 梵字仏教美術展覧会
- - 会期: 2023年5月19日(金)〜5月23日(火)
- - 会場: 上野の森美術館 本館2階(東京都台東区上野公園1-2)
- - 開館時間: 10:00〜17:00(最終入場は閉館30分前まで)
- - 入場料: 無料(予約不要)
- - 主催: 日産グローバル株式会社
- - 後援: 一般社団法人東京文化倶楽部、公益財団法人日本美術協会、上野の森美術館
オフィシャルサイトもぜひチェックしてみてください(
公式サイト)。
作家プロフィール
徳山暉純(とくやま・きじゅん)
日産グローバル株式会社の代表取締役であり、様々な文化活動を手がけてきました。彼は1976年からアメリカ・カリフォルニアを拠点にしており、四天王寺の壁画や文化教室の開催などを行っています。また、著書「梵字手帖」を始めとした30冊以上の出版を通じて、梵字悉曇学の普及を進めています。
滝沢彩輝(たきさわ・さいき)プロフィール
同時開催される個展では、ラメ彩画家の滝沢彩輝氏が自らの画風で見る人の心を温かくする作品を展示します。彼女は以前に金賞を受賞しており、現在も国際展や国内展で活躍しています。
この特別な展覧会を経て、ぜひ皆様も深い意味を持つ梵字の世界へ足を運んでみてください。特に仏教に興味がある方や、アートを通じて心の豊かさを感じたい方にとって、忘れられない経験となることでしょう。