脱炭素の新たな波:2026年以降の5つのメガトレンド

脱炭素の新たな波:2026年以降の5つのメガトレンド



はじめに


株式会社日本総合研究所が発表したホワイトペーパーは、脱炭素に関する未来の見通しと、企業がどのような戦略を持つべきかを示しています。このレポートは、2015年のパリ協定採択以来の脱炭素の取り組みの変遷を振り返り、2026年以降のメガトレンドを分析しています。

脱炭素の潮流


これまでの脱炭素の動きは、官民一体の取り組みから始まりました。しかし、2022年以降は歴史的なインフレや高金利が影響し、脱炭素推進の動きが揺らぎ始めているのが実情です。特に日本では、GX2040ビジョンや第七次エネルギー基本計画が推進されている一方で、コスト上昇や他分野への資金流出が顕在化しています。

脱炭素の新たなフェーズ


本レポートは、脱炭素の進展を次のような4つのフェーズに整理しました。
1. 契機(2015年~2019年)
パリ協定とSDGsの採択により、グリーンバブルが形成され、ESG投資が急拡大しました。
2. 確立(2020年~2021年)
米国がパリ協定に戻り、各国のカーボンニュートラル宣言がなされました。欧州では官民一体の活動が進行しました。
3. 揺らぎ(2022年~2023年)
パンデミックとウクライナ危機が引き金となり、事業環境が悪化しました。
4. 減速(2024年~)
コストの増加や投資の見送り、規制の現実路線化が進み、脱炭素の動きが鈍化しています。

2026年以降の5つのメガトレンド


1. 実利ある脱炭素の生き残り


脱炭素プロジェクトは二極化が進む見込みです。企業は実績のあるプロジェクトに注力し、経済合理性の低いプロジェクトは見直す必要があります。

2. カーボンニュートラルの非現実化


GHG排出削減が進まない現状を踏まえ、2050年カーボンニュートラルの達成は難しいという見方が広がっています。企業は現実的なロードマップの見直しが不可欠です。

3. 適応ビジネスへのシフト


気候変動の影響を避けられないと認識されてきた今、企業は適応策への投資を進め、気候リスクに基づく新しい商材や事業の開発に取り組むべきです。

4. 規制の現実路線化


急進的な脱炭素化を支える規制が緩和される傾向にあります。企業は柔軟な経営戦略を設計し、変化にうまく対応することが求められています。

5. 中国の競争力強化


中国が再生可能エネルギーやEVサプライチェーンで優位を持つ中、欧米は対抗策を講じることが必要です。企業はサプライチェーンの多角化を進め、コスト競争力を確保することが重要です。

結論


脱炭素の進行が鈍化する今、企業には現実的な対応が求められています。脱炭素から市場の変化に対応した実践的な戦略へとシフトすることは、今後の成長の鍵となりうるでしょう。詳細は日本総研のホワイトペーパーをご覧ください。

会社情報

会社名
株式会社日本総合研究所
住所
東京都品川区東五反田2-18-1大崎フォレストビルディング
電話番号
03-6833-0900

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