秋田鹿角市役所が先進的な仮想デスクトップを導入し業務効率化を図る

秋田県鹿角市役所が仮想デスクトップを導入



秋田県鹿角市に位置する市役所は、ICTインフラの強化を目的に最先端の仮想デスクトップソリューションを採用しました。このプロジェクトでは、WyseシンクライアントとCitrixの技術が用いられ、スムーズな業務運営と高いセキュリティ性の実現を目指します。

情報管理の重要性



鹿角市役所は、約20の行政部署に270名の職員が勤務しています。日々の業務において、円滑な情報の流通とともに、セキュリティリスクも抱えています。特に、個人情報の流出が懸念される中、より安全な情報管理が求められています。鹿角市総務課の関本 和人氏は「情報管理の適正化が必要だと感じていました」と話します。この課題により、従来のPC管理における運用負担も増大していることが問題視されています。

仮想デスクトップ導入の背景



市役所ではさまざまな仮想デスクトップソリューションを検討し、比較しました。その結果、運用の容易さやセキュリティの堅牢さに加え、既存のPC環境を損なわない点が評価され、WyseとCitrixのソリューションが選ばれました。この選択により、オフィス内のすべてのデータはサーバで一元管理され、セキュリティ性が向上します。

専用OSの活用



導入されたWyse C10LEシンクライアントは、低消費電力で小型モデルとして設計されています。このデバイスでは、シンクライアント専用OS「Wyse ThinOS」により、ウィルスからの攻撃リスクを軽減しつつ、高速起動を実現しています。実際に起動時間はわずか7秒で、即座に業務を開始できる点が大きな利点です。

さらに、Wyse ThinOSはほとんど設定を必要とせず、すぐに利用可能。これにより、導入プロセスが大幅に簡略化され、運用管理の負担が軽減されます。

今後の展開



市役所内には現在300台の行政システム端末が稼働しており、今後もシンクライアント端末への更新が進められる計画です。総務課の畑 澤 正樹氏は「不安視されていた業務環境の利便性が保たれており、今後もスムーズに移行できると考えています」とのこと。

一方、データ管理に関しては、サーバの冗長化とストレージ容量確保が新たな課題として浮上しています。

地域行政への影響



今回の仮想デスクトップソリューションは、株式会社シンエイシステムと地元企業の村山事務器によって提供されました。この取り組みは、東北地方の地域行政におけるITの進化を示すものであり、他の自治体にも影響を与える可能性があります。

企業の展望



株式会社エム・ピー・テクノロジーズは、今後も自治体や官公庁だけでなく、一般企業への仮想デスクトップソリューションの普及に努める考えです。BCPの推進やセキュリティ向上、ITコストの削減を目指し、持続可能な社会の実現に寄与していくことを目指しています。

秋田県鹿角市役所の新たな取り組みは、地域が抱える情報管理の課題を解決し、さらなる業務の効率化を図る一歩となるでしょう。

会社情報

会社名
アセンテック株式会社
住所
東京都千代田区神田練塀町3アキバプラザ 7F
電話番号
03-5298-1552

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