埼玉県農林公社とバイウィルが手を組みカーボンニュートラルを推進

埼玉県農林公社とバイウィルが共同でカーボンニュートラルを目指す

埼玉県の森林管理を行う公益社団法人埼玉県農林公社と、東京都に本社を置く株式会社バイウィルが、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな取り組みを開始することが発表されました。バイウィルは、「J-クレジット認証・販売業務」に関する公募型プロポーザルにおいて、共同創出者として採択され、提携契約を結びました。

J-クレジット制度とは何か？

J-クレジットとは、企業や団体が行う脱炭素活動によって排出された温室効果ガスの削減量や吸収量を国が認証する制度です。この認証を受けたクレジットは他の企業への売却が可能であり、その収入を用いて新たな環境保全プロジェクトを進めることができます。

具体的な業務内容

今回の契約に基づき、バイウィルは埼玉県農林公社が管理する分収林の環境価値を最大化し、J-クレジットの創出と販売を行います。具体的には、航空測量などの先端技術を駆使して効率的な森林管理を行い、CO2の吸収量を計測。認証が得られたクレジットは販売され、得られた収益は公社とバイウィルの間で分配される予定です。

選定結果について

公募型プロポーザルには5社が参加し、バイウィルは300点中251点という高得点を獲得し採択されました。このプロジェクトはバイウィルの豊富な実績と経験をもとに進められるため、地域経済にも大いに貢献すると期待されています。

今後の展望

バイウィルは、埼玉県農林公社が管理する約619.29ヘクタールの森林を対象に、先行してCO2の吸収量をJ-クレジットとして申請する準備を進めています。推定される8年間でのCO2吸収量は33,296t-CO2と見込まれており、これは地域におけるカーボンニュートラル推進に寄与するでしょう。

バイウィルの事業内容

株式会社バイウィルは、環境価値創出支援事業や環境価値売買事業、脱炭素コンサルティングなど、幅広い分野で脱炭素社会への貢献を目指しています。金融機関や自治体との強力な連携も特徴であり、さまざまな業界におけるクレジット創出の実績があります。

この新しい取り組みにより、埼玉県農林公社とバイウィルは、地域の未来を支える持続可能な社会の実現に向けてしっかりと歩みを進めていくことでしょう。今後の展開から目が離せません。