伝統食物学特別展
2025-04-09 11:34:34

日本女子大学成瀬記念館の伝統的食物学を探る特別展を開催

日本女子大学成瀬記念館で行う特別展



日本女子大学成瀬記念館が、2025年に設立予定の食科学部の開設を記念して特別展「日本女子大学の授業―伝統の食物学―」を開催します。本展は、4月10日から始まり、家政学部の歴史的な視点から食物学の発展を振り返る貴重な機会です。

家政学部の歴史



日本女子大学の家政学部は、1901年に設立され、当時から料理の授業が行われてきました。このプログラムは「家政及び芸術」という科目の一環として、料理が単なる技術ではなく、科学的な知識と結びついていることを教えていました。当時の生徒が記したノートには、料理学が生理や衛生、経済学、美学といった様々な分野の知識を融合させた学問であることが記されています。その中には「調理学とは食物を科学的に考察して調理する学問である」との記述があり、料理が専門的な学問として認識されていたことが分かります。

展示内容と期間



本展では、明治から昭和初期に生徒たちが残した授業ノートや写真を通じて、当時の授業の様子を紹介します。展示は2段階で行われ、前半は4月10日から5月2日まで、後半は6月3日から7月30日まで開催されます。成瀬記念館への入館はどなたでも可能で、平日は10時から16時30分、土曜日は10時から12時まで開館しています。

主な展示物



展示される主なアイテムには、西洋料理のノートやフランス料理のノート、成瀬仁蔵の書簡、そして森村夫人から寄贈された食卓用食器などがあります。また、赤堀峯吉の「和洋家庭料理法 全」も展示され、当時の料理教育のそのものが垣間見える内容になっています。

成瀬記念館の概要



成瀬記念館は、日本女子大学の創立80周年を記念して1984年に開館されました。ロマネスク調の赤煉瓦の美しい建物は、目白キャンパスの正門から左手に位置しています。この博物館は、成瀬仁蔵や女子教育に関する資料を収集し、保存・研究すると共に、一般に公開しています。成瀬氏の教育理念を明らかにし、女子教育の歴史を後世に伝える役割を果たしています。

食科学部の新たな取り組み



日本女子大学の食科学部は、食科学科と栄養学科の2つの学科で構成されています。「食科学科」では、科学的な視点から「食」を学び、食品業界で活躍できる専門家を育てることを目指しています。一方、「栄養学科」は、さまざまなライフステージに配慮し、健康増進を目指す管理栄養士を育成します。「食」を通じて健康と幸せの実現を図る取り組みは、未来の社会に貢献する重要な役割を果たしています。

この特別展は、日本女子大学が120年近い歴史の中で培ってきた知識と技術を誇る場でもあります。食物学の伝統を振り返る貴重な機会をお見逃しなく、ぜひお立ち寄り下さい。


画像1

画像2

会社情報

会社名
学校法人 日本女子大学
住所
東京都文京区目白台2-8-1
電話番号
03-3943-3131

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。