「DEATH MIND」で考える人生の終わりと今を生きる力
2025年が近づくに伴い、日本の団塊世代が後期高齢者となり、我々は“多死社会”に直面しつつあります。この社会背景の中、株式会社ライフワークスの代表である野田和裕氏は、新刊「人生を全力で生き抜くための DEATH MIND-デスマインド-」を発表します。この本は、「死」というテーマを起点に、今を生きる意味を深く考察する内容となっています。
人生を逆算する考え方
著者は「DEATH MIND」という考え方を通じて、死を穢れたものとしてではなく、人生の羅針盤として受け入れることを提案しています。この考え方は、人生の終わりを真摯に見つめ直すことで、今をどう生きるべきかという重要な問いを投げかけます。多死社会を迎える日本で、如何にして充実した日々を送ることができるのか。『DEATH MIND』はこの問いに対する新たな視点を提供します。
問いかけが生む気づき
「もし明日死ぬとしたら、今日あなたは何をしますか?」と問う著者。多くの人はこの問いにじっくり考えることが少ないかもしれません。しかし、死を意識することで、日常の選択や人間関係が鮮明になり、大切なことが何かを明確にするきっかけとなります。著者が経験から学んだことは、最後の瞬間に「もっと働けばよかった」と後悔する人は一人もいないということです。むしろ、「もっと素直に生きたかった」とか「大切な人と共に過ごしたかった」という後悔の方が多いというのです。
葬儀社としての体験を活かして
野田氏は、キリスト教専門の葬儀社を運営し、4,000件以上の葬儀を経験してきました。その中で、葬儀の形態が変化していることにも触れています。直葬や無宗教葬、家族葬などの形式が増える一方で、後悔や不安を抱える遺族が増えているのが現実です。単なる死を迎えるのではなく、どう迎えるのかが今後ますます重要になるでしょう。
自分の生き方を見つめなおす
本書は宗教書ではありませんが、著者は命に対する深い敬意と思いを持っています。信仰と愛を元に、命を全力で生き抜くことの大切さを説いています。実際に信じる価値観は特定の宗教に限られず、個々人の生き方や生きる意味を再認識させます。
デスマインドがもたらす新しい視点
「デスマインド」は、単に死を考えることから始まるのではなく、死を視点とすることで、人生全体を見直すための強力なツールです。日々の時間が有限であることを実感し、何を大切にするべきなのかを考える契機となります。人との関係、仕事への情熱、やりたいことに正直に向き合うことができるようになります。
まとめ
「DEATH MIND」を通じて、死を恐れず、逆にそれを受け入れることでこそ、今の人生が豊かになるという視点が得られます。改めて、自分の人生をどう全うするかを考えることが、現実の人生をより充実させる第一歩ではないでしょうか。この本が、あなたの人生に新たな価値を見出す助けになりますように。
著者の野田和裕氏は、今後もこのメッセージを広めるべく、様々なメディアやイベントを通じて活動していく予定です。皆さんも是非、彼の新しい著書「DEATH MIND」を手に取り、深い学びを体験してください。