音楽家・吉江美桜の帰国後初リサイタル
2024年11月15日、豊洲シビックセンターで吉江美桜のヴァイオリンリサイタルが行われます。今春にエリザベート王妃国際音楽コンクールでセミファイナリストに選ばれた彼女は、その経験をどのように音楽に生かすのか注目が集まっています。
吉江美桜は学生時代、コンクールにおいて主にミスしないことや、教師が求める音楽を演奏することに重きを置いていたと語ります。しかし、今回は自身の音楽を表現する場として挑み、舞台に立つことの楽しさを再確認しました。この経験を通じて、演奏に対する向き合い方も変化したと明かしています。
彼女にとって、ソリストとしての演奏は特に重要な位置づけを持っているといいます。オーケストラのコンミスや室内楽においては、他の音楽と調和することが求められますが、ソロでは純粋に自分の音に集中できる点が大きな魅力であると感じています。また、他の音楽経験から得たものを活かして、自分自身の解釈や音色に新たな挑戦を加えているようです。
今回のリサイタルでは、吉江が学生時代に学んだ楽曲を中心にプログラムを組んでいます。特に注目しているのは、ヴィエニアフスキの「ファウスト」とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番です。「ファウスト」はグノーのオペラからインスパイアされたもので、物語性が豊かで美しいメロディと技巧が融合しています。ベートーヴェンのソナタ6番は、シンプルながら心に響くメロディを体験できる一曲で、特に2楽章の美しさは聴く人を魅了するでしょう。さらに、ブラームスのソナタ第2番もお気に入りの曲として挙げ、ピアノとヴァイオリンが絶妙に絡み合う点を強調しました。
共演者の百瀬功汰さんとは高校時代からの付き合いで、10年以上の絆があるといいます。彼とはピアノトリオを組んでいるため、お互いの求める音楽や演奏の意図を理解し合うことができる関係です。いつも一緒に演奏し、互いに学び合うことで深まる信頼関係にも期待が寄せられます。
音楽家としての今後の展望についても語ってくれました。吉江はヴァイオリンを始めて20年が経ち、数多くの素晴らしい経験をさせてもらったと感謝しながらも、常に進化し続けることが重要だと考えています。ソロやオーケストラ、室内楽といった多様な音楽スタイルを楽しみながら、次のステップへと挑戦したいと意気込んでいます。
最後に、リサイタルに来てくださる方々に向けたメッセージも。「今年のエリザベートコンクールは、私にとって音楽に対する考え方を変える貴重な経験でした。変化した部分と変わらない部分をともにお届けしたいと思っていますので、ぜひお越しください」と熱い想いを伝えました。
公演情報
- - 日程: 2024年11月15日(金)
- - 会場: 豊洲シビックセンターホール
- - 開場: 18:15 / 開演: 19:00
- - 出演者: 吉江美桜(ヴァイオリン)、百瀬功汰(ピアノ)
予定曲目
- - ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調 Op.30-1
- - ヴィエニアフスキ: グノーの歌劇「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 Op.20
- - ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
- - 他
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チケット情報
- - S席: ¥5,000
- - A席: ¥4,000
- - 学生: ¥2,500
- - 先行販売: 2024/10/02 ~ 2024/10/20
- - 一般販売: 2024/10/21 ~
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