イオンモール広島府中にAI画像解析技術が登場
広島県安芸郡にある「イオンモール広島府中」に、AI画像解析を活用した駐車場出庫時間表示サービスが導入されました。このサービスは、丸紅ネットワークが開発したAI解析ソリューション『TRASCOPE-AI』を使用しており、駐車場内の車両状況をリアルタイムで分析し、出口までの所要時間を来館者に提供します。これにより、来館者は混雑を避けたり、店舗を再利用する際の参考にできるほか、施設の運営側は人員配置の最適化に役立てることができます。
これまでの導入実績
このシステムは2020年12月に「テラスモール松戸」で初めて導入された実績があります。イオンモール広島府中は、日本国内でも有数の大型モールであり、約5,000台の駐車スペースを擁する立体駐車場を完備しています。このような大規模な施設における駐車場の運営は、特に混雑時においては課題が多く、出庫時の渋滞が発生することが一般的です。
サービスの詳細
「イオンモール広島府中」においては、駐車場内の立体駐車場各フロアから各出口までの49ルートすべての出庫所要時間を表示します。表示内容には現在の所要時間の見込み値に加え、30分後および1時間後の予測統計も含まれており、より具体的な情報を提供します。これにより、来館者は混雑する時間帯を避けることが可能となり、快適なショッピングデーを享受できるでしょう。
利便性向上のための工夫
また、イオンモール広島府中の特性に合わせて、立体駐車場には連絡通路があり、混雑時には臨時出口が設けられることも考慮されています。出口のスロープには特定の色が塗られ、サイネージなどの媒体もそれに合わせた配色となっており、視認性が相当向上しています。これにより、ドライブ中の確認作業がスムーズになるだけでなく、全体的な利便性も大幅に改善されました。
社会課題への対応
大型施設における駐車場の混雑は、周辺地域にも影響を及ぼす社会課題です。この問題解決に向けて、今回のAI画像解析による出庫時間表示サービスが大きな役割を果たすことが期待されています。施設運営側は、リアルタイムで得られる混雑状況を確認できるほか、臨時出口の表示状況も管理可能です。
今後もこのようなスマートシステムを通じて、地域社会に貢献していくことを目指します。
会社情報
サービス提供に関わる企業は以下の通りです。
本社:東京都渋谷区
設立:1989年5月30日
本社:東京都文京区
設立:1999年9月13日
本社:東京都渋谷区
設立:2000年4月1日
それぞれの企業が持つ専門技術が結集し、今回のサービスが実現しました。