Japanticketと3T GDSの連携
株式会社Japanticketが、台湾のデジタルバウチャー企業、3T GDS PTE LTDとAPI連携を開始しました。この連携により、日本の観光事業者が提供する体験や飲食、アクティビティのチケットが、APAC地域を中心とした3T GDSのパートナー販売ネットワークを通じて販売されることになります。
近年の観光市場の変化
対面での購入からオンラインでの事前決済へと観光客の購買行動が変化する中、特に台湾・香港・シンガポールなどでは訪日観光のリピーター率が高く、安定した消費が見込まれています。この背景には、外国人観光客が現地到着前に旅行コンテンツを確保する傾向があるためです。
3T GDSの強み
3T GDSは、台湾市場におけるデジタルバウチャーのパイオニアとして、飲食、エンタメ、宿泊、交通、ショッピングなど幅広いサービスのEバウチャーを提供しています。電子決済、旅行予約サイト、モバイルキャリアなど様々なチャネルを活用し、国境を越えた電子チケットの販売を一手に行っています。この新たな連携によって、Japanticketが取り扱う日本の観光コンテンツが3T GDSの流通網に接続され、現地ユーザーによりアクセスしやすくなります。
API連携の具体的な流れ
新たに連携したAPIにより、Japanticketの観光チケット商品は瞬時に3T GDSの流通網に掲載され、台湾・香港・シンガポールを含む諸外国のユーザーが慣れ親しんだECサイトやアプリを通じて事前に購入することが可能となったのです。QRコードを提示するだけで済むため、ユーザーには非常にスムーズな体験が提供されます。
提携の枠組み
3T GDSは台湾国内でも様々な企業と提携しており、例えば免税業界の大手「昇恆昌 everrich」との連携により、会員はポイントを使って「Japan ticket」のチケット商品を交換可能です。また、通信大手「台湾大哥大 Taiwan Mobile」との提携では、通信料金請求を通じてチケットの支払いができる環境も整えています。さらに、台湾の主要決済プラットフォームとも連携し、ユーザーが使いやすい決済手段を提供する計画です。
今後の展望
訪日旅行需要が高く、特にリピーターが多い台湾市場において、現地の主要販売チャネルを通じて自社コンテンツを提供することで、予約率や来店率の向上が期待されます。Japanticketは他国の有力プラットフォームとの連携も積極的に進め、日本の観光業界の販路拡大を支援する方針です。
会社の信頼性
3T GDSは信託型ギフト券市場での経験を持つ林志達氏が関わっており、彼の設立した「Ticket Go」は台湾最大のギフト券代理発行会社として知られています。こうした背景があるため、利用者にも安心感を提供します。Japanticketも、旅行業法に基づく認可を有し、信頼される観光事業者として事業を展開しています。
この連携がお互いにとって新たなビジネスチャンスを生み出し、日本の観光業の発展に寄与することを期待しています。