富士吉田市の新たな名物「吉田のおにぎり」
山梨県富士吉田市で、地域活性化を目指す高校生のグループ「かえる組」と株式会社セブン-イレブン・ジャパンが手を組み、新しいおにぎり「吉田のおにぎり」が発売されることが決定しました。この商品は富士吉田の特色を活かし、地元の郷土食「吉田のうどん」を基にしたワンハンドで食べられるおにぎりです。
地域活性化の取り組み
富士吉田市では、若者の人口減少に対処するために、2016年から特定非営利活動法人かえる舎と協力し、さまざまな地域活動の機会を提供しています。その一環として、地元の高校生たちが中心となって活動する「かえる組」が立ち上がりました。このプロジェクトは、学生自身が地域の課題を捉え、それを解決するための具体的な案を考えることを目的としています。
「吉田のおにぎり」の誕生
「吉田のおにぎり」は、地元の名物「吉田のうどん」をおにぎりとして再構築した商品です。生地にはうどんの出汁を使い、天かすやごぼう、すりだねが入った混ぜ込みおにぎりです。商品化の試みは、地元の高校生たちが企画し、地元名産を観光客にもっと知ってもらうための努力の一環として行われました。
この商品は、2024年12月12日から山梨県内の206店舗のセブン-イレブンで販売される予定で、価格は税抜き150円(税込162円)、軽減税率8%が適用されています。
高校生たちの活動と調査
「かえる組」は、観光客による富士吉田への滞在時間が短いことに着目し、その改善のための調査を行いました。外国人観光客73名を対象に、滞在目的や移動手段などの基本データを収集しました。その結果、「富士山」に観光に来ることで富士吉田のことを知らないという声が多く寄せられました。
この調査結果を基に、短時間でも富士吉田の魅力を感じられる「ワンハンドフード」の開発に挑んだのが、今回の「吉田のおにぎり」です。学生たちは地元の郷土料理の良さを知り、それを活かした商品の企画に情熱を注ぎました。
地域の活性化と期待
新たに登場する「吉田のおにぎり」は、観光客だけでなく、地元の住民にも手軽に郷土料理を楽しんでもらえることを目指しています。この商品によって、富士吉田市の魅力が広まり、地域の活性化につながることが期待されています。
この冬、ぜひ「吉田のおにぎり」を手に取り、富士吉田の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。新たに誕生したおにぎりから、この地域の豊かな文化や美味しさを感じることができるでしょう。観光客や地域の皆様に親しまれる商品となることを願っています。