近年の日本は急速な少子高齢化に直面しており、介護サービスの需要は増大しています。政府の資料によれば、2026年度には約240万人、2040年度には272万人の介護職員が必要とされています。しかし、2023年の実際の介護職員数は212.6万人と前年より減少してしまいました。このため、介護業界では人手不足が深刻化しており、新しい働き手の確保が急務の課題となっています。
株式会社タイミーは、このような背景を受けて、2023年には介護業界専門のチームを立ち上げ、短期的な人手不足の解消に留まらず、資格を持たない未経験者の活躍や有資格者とのマッチング支援に力を入れています。特に、介護未経験者や無資格者にも介護業界に参加してもらうための取り組みとして、2025年には「石川県介護未経験者等参入促進マッチング強化事業」の事業者にも採択され、無資格者の介護業界への流入を図ってます。
そこで、タイミーは最新の意識調査を実施しました。この調査では、タイミーを通じて介護関連のスポットワークを経験した280名の働き手に対し、業界の魅力や意識の変化について尋ねています。
調査結果によれば、介護資格がない無資格者層の約6割がスポットワークを経験したことによって、介護業界のイメージが向上したと回答しています。また、7割以上の無資格者層が、スポットワークをきっかけに介護業界に関わりたいと考えるようになり、その中の4割が将来的に介護資格の取得や介護職として働くことを考えているとのことです。
このように、スポットワークが手軽に介護業界を経験する機会を提供していることが分かります。さらに、介護資格を持っているが本職が介護関連でない「潜在有資格者」の中でも、スポットワークを通して介護業界へのハードルが下がったとの結果があり、6割以上が良い職場に出会えれば長期的に働きたいと考えるようになったと示されています。
また、介護資格を持つ層においても、異なる施設でのスポットワーク経験が自信につながったとの回答が多く寄せられました。介護職は、特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、施設の種類によって求められるスキルや役割が異なるため、様々な施設での経験は非常に有意義なものです。
この調査を行った淑徳大学の教授、結城康博氏は、スポットワークが介護の新しい働き方として、雇用創出に貢献する可能性があると述べています。タイミーの調査によれば、「介護の仕事に就いてみたい」と感じる声が多く寄せられ、介護業界への参入障壁が下がっていると感じられるのは大きな進展です。短時間での労働力確保という印象が強いスポットワークですが、IT化やデジタル化の進展により、介護現場での実体験を気軽に得られることが魅力となっているのです。
今後、タイミーの取り組みがどのように介護業界の人手不足解消に寄与するか、期待が高まります。