神戸市で実施される新しい教育プログラム
神戸市が推進する「CO+CREATION KOBE PROJECT」において、株式会社With The Worldと連携し、地域の中学・高校でオンライン国際交流授業が始まります。このプログラムの目的や内容について深掘りしていきます。
プロジェクトの背景
新型コロナウイルスの影響により、海外研修や留学生の受け入れが困難な状況が続いています。そのため、With The Worldは、神戸市が進めるGIGAスクール構想に注目し、ICT技術を活用して国際交流の機会を設けることを提案しました。これにより、生徒たちがこれまでの学びの場をオンラインへと移行し、世界中の同年代と交流できる環境を整えることを目指しています。
With The Worldとは?
With The Worldは、経済的な制約にかかわらず、全ての子どもたちに国際交流を可能にする教育環境の創造を目指しています。そのために、世界60カ国以上の学校と連携し、多様なプログラムを実施しています。これまでに約2000人の日本の生徒と多くの海外の仲間たちの交流をサポートしてきました。
オンライン国際交流の内容
今回のプログラムは、2023年11月10日から2024年2月4日までの約3か月間、神戸市立の葺合高等学校と八多中学校でモデル的に行われます。オンライン授業では、自己紹介や文化交流、SDGsに関する議論を通じて、異文化理解を深めることが期待されています。
実施の流れ
- - 1回目(11月10日): 自己紹介、文化交流(お互いの住む町の紹介)
- - 2回目(12月17日): 留学生の案内(どこに行くか)
- - 3回目(1月21日): SDGsに関するグループディスカッション
- - 4回目(2月4日): フリーディスカッション
このような構成で、生徒たちが積極的に意見を交わし、国際的な視野を広げる機会を提供します。学習のサポートには大学生のアシスタントも加わり、実践的な英語のスキルを向上させることが狙いです。
教育の意義
このプログラムはただの国際交流ではありません。若い世代が異なる価値観や文化に触れることで自分自身の考えを深め、国際的な視点を養うことを目的としています。また、交流を通じて生徒たちは、世界の多様性を尊重し、より良い社会の構築に参加する意欲を高めるでしょう。
今後の展望
この実施結果は評価・分析され、他地区への展開が検討される予定です。With The Worldは、ポストコロナに向けた新たな国際教育の創出を目指しており、国際社会で活躍できる人材を育成することを目標としています。
まとめ
神戸市とWith The Worldが手を組んだこのプロジェクトは、教育の新たな形を提示し、地域の未来を切り拓いていくことが期待されています。オンライン国際交流を通じて、子どもたちに新しい学びと焦点を与える機会が創出されることは、今後の教育の一環として見逃せない取り組みです。関心のある方は、ぜひこの取り組みに注目し、次世代の国際教育を共に考えていきましょう。