ユニバーサルデザインの段ボール遊具が登場
長野県上田市に、画期的な遊具が誕生しました。これは、発達障がい児向けに開発された段ボール製の遊具で、ふるさと納税の返礼品として利用可能です。このプロジェクトは、地域の大学と企業が連携し、価値ある社会貢献を目指して進められました。
プロジェクトの背景
リハビリテーション工学の専門家である繁成教授は、これまで20年以上にわたり障がい児に特化した器具や遊具を開発してきました。彼の経験を生かし、地域貢献の意識を持った鈴木社長が率いるコムパックシステム株式会社とともに、発達障がいのある子どもたちが楽しめる遊具の開発に取り組みました。
材料とデザインのこだわり
この遊具は、主に海外輸送向けに使用される強化ダンボール「ハイプルエース」を素材として利用しています。この素材には次の利点があります。
1.
軽量かつ高強度:持ち運びが容易でありながら、しっかりとした安全性を提供。
2.
優れた加工性:さまざまな形状に加工することが可能。
3.
簡単組み立て、分解:接着剤を使用せず、工具がなくても簡単に組み立て可能。
4.
環境への配慮:使用後は100%リサイクルできるため、持続可能な選択肢です。
遊具の特徴
この遊具は「ナッツロール」の名で知られており、子どもたちが揺らして遊ぶことができるロッキングチェアのようなデザインを採用しています。医療的ケアが必要な子どもから発達障がいのある子ども、さらには一般の子どもまで、すべての子どもが安心して楽しめるユニバーサルデザインの遊具です。
遊具は通常タイプと小型タイプの2種類が用意されており、どちらも子どもたちの年齢や体重に応じた設計がされています。
返礼品の詳細
通常タイプ
- - 寄附額: 51,000円
- - サイズ: 突起部を含まず、長さ1,250mm、高さ650mm、奥行590mm
- - 対象: 体重40kg程度の10歳前後の子ども向け
小型タイプ
- - 寄附額: 46,000円
- - サイズ: 突起部を含まず、長さ875mm、高さ455mm、奥行430mm
- - 対象: 6歳児まで
これらは、楽天ふるさと納税や他のプラットフォームを通じて寄付できます。
企業の取り組み
コムパックシステム株式会社は、信州上田を拠点に各種段ボール製品を取り扱う総合包装メーカーです。様々な業界向けの包装資材を提供し、地域産業への貢献を目指しています。環境マネジメントシステム「エコアクション21」も取得し、持続可能な企業として活動しています。また、様々なコンテストでの受賞経験もあり、信頼度の高い企業です。
まとめ
長野県上田市が誇るユニバーサルデザインの段ボール遊具は、地域の特色を生かしつつ、発達障がい児にも配慮された安全で楽しい遊具です。ふるさと納税を通じて、この遊具が多くの子どもたちに届けられることを願います。