木材利用優良建築物に認定された「KNOCKSゆめが丘」が目指す脱炭素社会

脱炭素社会に向けた取り組み

神奈川県横浜市にある相鉄グループの「KNOCKSゆめが丘」が、2024年10月24日に横浜市から木材利用優良建築物に表彰されました。この表彰は、環境に配慮した木材の利用を積極的に行う建物に対するものです。ゆめが丘駅前に建設されたこの木造賃貸マンションは、住宅部門で初めての受賞となりました。

木造賃貸マンションの新たな形

「KNOCKSゆめが丘」は、地上5階建ての木造建築で、1階にはクリニックモールが併設されています。この建物は、主に木材を使用しており、鉄筋コンクリート構造（RC造）の1階を除いて、2階から5階は木造となっています。設計と施工は、木造医院建築の実績が豊富な三井ホームが担当しており、遮音性や断熱性、耐震性なども確保しています。

このマンションの特徴として、主要構造部には環境に優しい木材が使用されており、建設時のCO₂排出量を大幅に削減。さらに、木材を長期間利用することで、炭素を大気に戻さずに固定化しています。

環境への配慮とエネルギー効果

「KNOCKSゆめが丘」は、一次エネルギーの消費量を20%以上削減し、これにより「ZEH-M Oriented」の認定も取得しています。このように高い省エネ性能を持つ住宅は、入居者にとっても快適さと経済性を両立させています。また、国土交通省が推進している優良木造建築物整備事業にも採択されており、環境への配慮が高く評価されています。

美しいデザインと居心地の良さ

建物の外観においては、木製のフェンスや木目調のサイディングが施されており、温かみのある空間を演出しています。エントランスホールには天然木を使ったクロスやパネルが使用されており、住まう人や訪れる人にとって心地よい空間を提供。さらに、設計においても、木を多く取り入れた開口部には木製のブラインドが設置され、居住者にとって快適な居住環境を追求しています。