若者のカミングアウトを考える「NKHCナショナル・カミングアウト・デー2024」開催

NKHCナショナル・カミングアウト・デー2024が開催

中村キース・ヘリング美術館（山梨県小淵沢）では、2024年10月11日から11月11日までの間、「NKHCナショナル・カミングアウト・デー2024」を開催します。このイベントは、毎年10月11日のナショナル・カミングアウト・デーにちなんだもので、特に若者のカミングアウトをテーマにしており、心理的なサポートや理解を深める機会となることを目的としています。

ナショナル・カミングアウト・デーは、1988年に心理学者ロバート・アイクバーグとLGBTQ＋の権利活動家ジーン・オリアリーによって設けられました。この日は、性的指向やジェンダー・アイデンティティを公にすることを祝うものであり、その理念はアメリカから世界に広がり、多くの国で様々な活動が行われています。

ヘリングの作品は、カミングアウトの象徴であり、彼が描いたクローゼットのドアから一歩踏み出す人物の姿は、多くのLGBTQ＋の人々に勇気を与えています。今回のイベントでは「次世代へのエンパワーメント」をテーマに設けられ、若者たちがカミングアウトについて考える貴重な場となります。

イベント内容

本イベントでは以下の内容が予定されています：

1. カミングアウト・ハンドブックの紹介
アメリカの非営利団体「トレバー・プロジェクト」が発行する『カミングアウト：LGBTQ＋の若者のためのハンドブック』を日本語で紹介します。SECやJIDなどに関する基本的な考え方から、カミングアウトの方法、心のケアに至る実践的なアイデアが掲載されています。また、日本国内でのLGBTQ＋の当事者支援団体も紹介されます。

2. インスタグラムライブ
当館スタッフによるインスタグラムでのライブ配信を実施します。ナショナル・カミングアウト・デーの意義や本企画に関する情報をお伝えしながら、視聴者からの質問に回答します。
中村キース・ヘリング美術館のインスタグラムアカウントは@nakamurakeithharingcollection。

3. 関連書籍の開架
「自分らしい生き方を想像してみよう」というテーマに沿って、キース・ヘリングの図録やLGBTQ＋、カミングアウトに関する書籍が自由に閲覧できるブースを用意します。一部の書籍はミュージアムショップで購入可能です。

4. ナショナル・カミングアウト・デー・グッズの販売
ヘリングの作品をモチーフにしたグッズを販売します。日常的に使用できるフーディやキーホルダーから、プライドパレード向けのフラッグまで、バラエティ豊かなアイテムが揃います。