医療的ケア児と家族が集う交流イベント開催、熱気球体験も！

医療的ケア児と家族のための交流イベント

2023年7月19日(土)から20日(日)まで、長野県軽井沢町にて医療的ケア児や重度心身障害を抱える子どもたちとその家族が参加できる特別な交流イベントが開催されます。今年で8回目を迎える本イベントは、医療的ケアを必要とする子どもたちが遊びや学び、さまざまな体験を通じて楽しむ機会を提供することを目的としています。

イベントの背景

医療的ケアを受ける子どもたちは、通常の生活の中で遊びや学びの機会が制限されがちです。具体的には、胃瘻や人工呼吸器を使用している場合など、他の子どもたちと同じように外で遊んだり、旅行に出かけたりすることが難しいことがあります。厚生労働省の調査によると、これらの子どもたちがいかにして豊かな体験をできる環境を整えるかが重要です。

このイベントはその現状を改善し、医療的ケア児やその家族のために交流の場を提供するとともに、参加者同士の情報交換や理解を深める場となっています。医療従事者やボランティア、地域住民なども参加し、幅広い交流を促進します。

スケジュールと活動内容

7月19日（土）

トークセッションとワークショップ

- 開催時間：13時00分〜16時00分
- 会場：軽井沢風越学園体育館

この日はオープニングゲストトークとして、遊具デザインに携わる田嶋宏行氏と、医療的ケア児支援の活動を行う紅谷浩之氏が登壇します。特に注目されるのは、障害の有無に関わらず遊ぶことができる遊具プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND」についての紹介です。また、医療的ケアが必要な子どもたちが地域の学校に通う二名がトークセッションを行い、彼らの学校生活について考えます。

さらに、サーカスパフォーマンスをテーマにしたワークショップでは、エアリアルやジャグリングの体験ができる活動も行われ、参加者は実際にアーティストから学ぶ機会も得られます。

7月20日（日）

熱気球の搭乗体験

- 開催時間：5時00分〜7時30分
- 会場：軽井沢72ゴルフクラブ

この日は特別企画として、車椅子やバギーを利用している方でも安心して参加できる熱気球の搭乗体験が用意されています。親子で空に浮かぶ瞬間を共有し、貴重な体験をすることができます。ただし、天候によっては内容が変更される場合がありますので、注意が必要です。

参加のハードルを下げて

本イベントは誰でも参加可能な形で運営されており、医療従事者や地域の市民などさまざまな人々が集まることで新たなネットワークが構築されることも期待されています。実際、これまでの開催では多くの参加者が地域活動に関心を持つきっかけになっています。

「私たちの活動を通じて、医療的ケア児が持つ可能性や家族の思いを広く知ってほしい」と語るのは、オレンジキッズケアラボの代表理事、紅谷浩之氏。このイベントを通じて、医療的ケア児の未来を切り開く機会が広がることを願っています。