訪日外国人6,000万人・15兆円を目指す最新インバウンド戦略とは

インバウンド市場の新たなステージへ

2025年に向けたインバウンドの取り組みが活発化しています。業界最大級のインバウンドビジネスメディアである「訪日ラボ」を運営する株式会社movは、最新のインバウンド情報を「インバウンド情報まとめ【2025年6月後編】」として公開しました。このレポートでは、訪日外国人に関する様々なデータやトピックが取り上げられています。

2030年のターゲット目標

訪日ラボが掲げる目標は、「2030年までに6,000万人の訪日外国人を受け入れ、15兆円の消費を達成する」というものです。このビジョンは、日本がインバウンド市場で持つポテンシャルを最大化し、持続可能な経済成長に寄与することを目指しています。実際、5月の訪日外客数は369.3万人に達し、過去最高を更新しました。この勢いを活かし、今後の戦略が問われます。

インバウンド関連の注目トピック

au PAYとWeChat Payの連携

特に注目される取り組みの一つは、「au PAY」と「WeChat Pay」の連携です。この連携は、訪日中国人の決済需要に応えるもので、インバウンド市場での更なる成長を意識した施策となっています。中国からの観光客は、日本の消費市場において重要な位置を占めており、この流れに対応することは各企業の急務と言えるでしょう。

外国人宿泊数の増加

また、外国人の宿泊数も増加しており、4月には1,572万件という数値が記録されています。特に中華圏、アメリカ、オーストラリアからの訪問者が増加していることがわかります。これらのデータは、訪日観光のニーズやトレンドを捉える上で重要な指標です。

マーケティング戦略の新たな視点

このような情勢を背景に、訪日ラボは「インバウンドとは」どうあるべきかを探求するカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します。多様な背景を持つスピーカーが登壇し、彼らの知見をもとに今後のインバウンド戦略についての議論を行います。登壇者には、元大阪府知事の橋下徹氏、脳科学者の茂木健一郎氏、アパグループの元谷一志氏などが名を連ねています。

口コミコムによる集客支援

また、movが運営する「口コミコム」という集客一元化プラットフォームも注目されています。このプラットフォームは、口コミを利用した店舗集客を強化し、多言語対応や情報の一元管理を実現しています。これにより、飲食店や商業施設は、多岐にわたる情報を効率的に管理しながら、集客を増やすことが可能となります。口コミの分析や返信の自動化も行っており、顧客とのコミュニケーションをスムーズにしています。

未来に向けた取り組み

訪日ラボは、最新のインバウンド情報やデータを毎日配信しており、業界に必要な情報をキャッチアップするための重要なリソースです。政府の政策や市場動向を把握し、インバウンド対策に特化したノウハウを共有することで、企業や団体が競争力を維持できるようサポートしています。今後も、2030年の目標に向けた道筋を描くために、さまざまな取り組みが続けられることでしょう。