ファルケンモータースポーツチームが輝かしい勝利を収める
住友ゴムグループの一員であるファルケンモータースポーツチームは、2025年10月11日にドイツのニュルブルクリンクで開催された「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」の最終戦において、最高峰クラスで圧巻のワンツーフィニッシュを達成しました。4号車の「Porsche 911 GT3R」が優勝、3号車が2位という結果で、シーズン5勝目を上げただけでなく、やはりNLS Speed-Trophy部門でもチャンピオンとなり、その名を刻みました。
レースの展開
最終戦となるNLシリーズ第10戦の予選では、ファルケンモータースポーツの二台はポールポジションを目指して挑みました。しかし、コース上の渋滞やイエローフラッグの影響により、3号車は5番手、4号車は7番手からのスタートとなりました。決勝レースが始まると、両車は驚異的なスタートダッシュを決め、瞬く間に先頭集団へ進出しました。
中でも4号車は、他車との接触の影響でフロントバンパーの交換を余儀なくされ順位を一時後退しました。しかし、3号車は滑りやすいウエットコンディションの中、スリックタイヤを装着しながらも素晴らしいグリップ性能を発揮し、激しい先頭争いを繰り広げました。
難しいコンディションにもかかわらず
レース中盤では霧が立ち込め、天候が厳しい状況となりましたが、3人のドライバーは冷静に周回を重ねました。4号車の追い上げにより、ファルケンポルシェによる1-2体制が確立され、その後も安定したレース運びでシーズンを締めくくりました。最終的には3位の車両に対して5分50秒の差をつけ、堂々のワンツーフィニッシュを果たしました。
レース後、ニコ・メンツェル選手は両車両を駆るダブルエントリーの活躍が評価され、「Driver of the Race」に選出されました。今年のシーズンでは、ファルケンモータースポーツは5勝、12回の表彰台、2回のポールポジションを達成し、NLS Speed-Trophy部門での2連続優勝を成し遂げました。
これらの結果は、ファルケンタイヤの性能や耐久性、信頼性を改めて証明するものとなりました。
研究開発への取り組み
ファルケンモータースポーツチームとの協力により、製品の開発を進めています。特に、ニュルブルクリンク耐久シリーズを舞台に、車輪速解析技術を応用した「センシングコア」の実証試験を行っています。このシステムは、レース中のタイヤ内圧の変化を早期に検知するもので、今後の耐久性向上に寄与することを期待しています。
ニュルブルクリンク耐久シリーズとは
ニュルブルクリンク耐久シリーズは、ドイツのニュルブルクリンクを舞台に持続時間を競う耐久レースです。年に1回のみ開催される24時間耐久レースとは異なり、各レースは4時間から6時間で行われ、多くの強豪チームが集います。コースは約25㎞で170のコーナーと300mの高低差を持ち、非常に難しい環境が選手たちを待ち受けます。これらの過酷な条件の中で、ファルケンモータースポーツチームが素晴らしいパフォーマンスを見せた事は、彼らの技術力と努力の成果であることは間違いありません。
お問い合わせ
今後の製品情報やイベントについての詳細は、ファルケン製品関連のお客様相談室までお気軽にお問い合わせください。
タイヤお客様相談室TEL:0120-39-2788