NECとVESS Labsが描くデジタルアイデンティティの未来
日本電気株式会社(NEC)と株式会社VESS Labsは、分散型ID技術(DID)や検証可能な証明書(VC)を活用した共同の基本合意書を締結しました。両社はこの合意を通じて、デジタルアイデンティティの新たな市場を創出し、社会におけるデジタルアイデンティティの構築を目指しています。
協業の目的と重要性
2026年は、特に欧州でのデジタルアイデンティティウォレット(EUDI Wallet)の義務化が迫る重要な年となります。この時期を迎えるにあたり、現在のID管理の現状—ユーザーが複数のIDを持って切り替える必要があるという課題—を解決するために、個人が持つデータを自分のものとし、生体情報を活用したスムーズな本人確認を可能にする技術の導入が不可欠です。
このデジタルアイデンティティの変革は、個人ユーザーだけでなく、企業にとっても大きな意味を持ちます。企業は本人確認の厳格化が求められ、不正対策や運用コストの増加が続いています。そのため、安全かつ簡易に利用できるデジタルアイデンティティ基盤の構築が急務です。
NECとVESSが目指すデジタルIDの具体像
両社はNECの先進的な生体認証技術とVESSのデジタル証明書発行/検証システムを組み合わせたユースケースを模索中です。その中でも、VCと生体認証を融合させた「FaceVC」の活用が主要な焦点となります。これにより、企業は堅牢な本人確認と持ち運べる実績証明を両立させることができます。
さらに、両社の顧客ネットワークを活かしたビジネスの創出への取り組みも進行中です。具体的には、社会実装に向けたビジネスの実証実験や、特定企業へのシステム導入を通じて貴重な情報を収集・共有し、持続可能なビジネスモデルを構築してDID/VC市場を拡大する計画です。
2026年に向けたセミナーの開催
この取り組みの第一歩として、2026年1月29日に両社の合同ウェビナーが行われる予定です。ウェビナーでは、NECのバイオメトリクス・ビジョンAI統括部の樋口雄哉氏と、VESS Labsの代表取締役藤森侃太郎氏が登壇し、「2026年に実際に起こるビジネスの変化」と「実装のロードマップ」について深く掘り下げる内容が予定されています。このウェビナーは直接的なビジネスに関わる内容が多く、特にデジタルトランスフォーメーションに関わる担当者やエンジニアにとって非常に価値のある情報が提供されるでしょう。
登壇者とトピック
主なトピックでは、欧州の先行事例を紹介し、日本企業へのインパクトを考察します。また、エンタープライズが求める「堅牢な本人確認」と「ポータブルな実績証明」の融合について詳しく説明します。
ウェビナー概要
- - 日時: 2026年1月29日 17:00 - 17:50
- - 開催形式: オンライン(Zoomウェビナー)
- - 参加費: 無料
企業紹介
NECは、125年の歴史を有するITサービスや社会インフラ事業を展開しており、AI・生体認証・セキュリティなどの技術を強みとしています。その一方、VESS Labsは、誰もがデジタルアイデンティティを持てる社会を目指し、DIDやVCを駆使したプラットフォームを提供しています。両社はその強みを結集し、より安全で便利なデジタルアイデンティティの未来を築いていきます。
これから先のデジタルアイデンティティの進展に期待が高まります。さらに、今後のセミナーやワークショップでの内容もぜひチェックしてみてください。