モーションキャプチャの新たな進化
モーションキャプチャは、これまでさまざまな映像表現やアニメ、ゲーム制作に利用されてきましたが、その技術は日々進化しています。その中で特に注目されているのが、株式会社スパイスが提供するOptiTrackの新ソフトウェア『Motive 3.0』です。2023年にリリースされたこのソフトウェアは、キャプチャ技術において新たな次元を切り開く重要なアップデートを実施しました。
進化した骨格推定システム
『Motive 3.0』では、アクターの骨格推定を行うシステムが大幅に刷新されました。これにより、キャプチャする際の骨格の正確な定義が可能となり、アクターの自然な動きや微妙なニュアンスをより高い精度で捉えることができます。この技術革新は、ユーザーが求めるリアルな動作表現を実現するために欠かせないものですが、特に発表されたポイントとして、マーカーを隠した動作に対しても堅牢にスケルトントラッキングを行うことができる点が挙げられます。
多人数同時キャプチャ機能
現在のエンターテインメント業界、特にVTuberやCGアニメにおいては、リアルタイムでの多人数キャプチャが求められる場面が増えています。『Motive 3.0』を使用することで、同時に複数のアクターをキャプチャしながら、リアルタイムでその動きを反映することが可能です。この点において『Motive 3.0』は、多人数でのキャプチャが必要なシーンでの大きな利点を提供します。
フィンガーキャプチャグローブとの連携
さらに、『Motive 3.0』ではフィンガーキャプチャグローブであるManus PrimeXとのネイティブサポートも実現しました。これまで、指の動きは親指・人差し指・小指の三本に限られていましたが、この最新のグローブを使用することで、全ての5本指の動きを個別にトラッキングすることが可能です。これにより、アクターの指の動きも含む全身のスケルトンデータを一つのソフトウェアで完結させることができます。
新たなライセンス体系
『Motive 3.0』には新しいライセンス体系も導入されています。このライセンスは同時にキャプチャできる人数によって区別されており、3人までの同時キャプチャには従来と同じ『Motive:Body』ライセンスが使用可能です。一方、4人以上の同時キャプチャの際には、『Unlimited』という新ライセンスが必要となります。これにより、プロジェクトに応じて柔軟にライセンスを選択できる利点があります。
企業情報
この『Motive 3.0』を提供する株式会社スパイスは、1984年に設立され、東京都港区に本社を構えています。モーションキャプチャ技術の分野においては、特にVtuberやCGアニメーションの制作に深く関わり、国内市場において独占販売権を持つ正規代理店として活動しています。これからますます発展するモーションキャプチャ技術と共に、エンターテインメントの未来がどのように変わっていくのか、とても楽しみです。
お問い合わせ情報
さらに詳しい情報は、株式会社スパイスモーションキャプチャ事業部までお問い合わせください。メールアドレスは
[email protected]、電話番号は03-5549-6157(10:00~19:00)です。