新たな治療機会
2026-07-28 15:04:21

小児・AYA世代がん患者に新たな治療機会を!PARTNER試験のDCT導入

小児・AYA世代がん患者に新たな治療機会を提供



国立がん研究センター中央病院は、0歳から29歳までの小児及びAYA世代に向けたがん患者を対象に、「PARTNER試験(NCCH2220)」を2024年1月から開始します。その一環として、分散型臨床試験(DCT)を導入し、地域の医療機関との連携を強化することで、治療の機会を拡大することが期待されています。

DCT導入の意義


DCTとは、オンライン診療などのデジタル技術を用いて、患者が医療機関に通う回数を減らしながら臨床試験に参加できる方法です。これにより、遠方に住む患者さんも、負担なく試験に参加できる可能性が高まります。特に小児・AYA世代は、治験の参加が難しいため、この仕組みは大変重宝されるでしょう。

パートナー病院との連携


現在、PARTNER試験に参加するパートナー病院として鹿児島大学病院が加わりました。ここでは、患者さんの居住地に近い医療機関で必要な検査を受けながら、オンライン診療を通じてがん治療の最先端を体験することが可能となります。このアクセスの向上により、治療の選択肢が広がる事が期待されています。

対象医薬品


今回、DCTで使用する医薬品にはトラメチニブとバレメトスタットが含まれています。これらの薬剤は、製薬企業から無償で提供され、研究費用は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が賄います。患者さんは薬剤費に対して自己負担がなく、必要な検査や入院に関しては通常の保険診療の自己負担が適用されます。

導入背景


小児・AYA世代のがん患者は数が少なく、支持する医療体制が十分に整っていない現状があります。これまで通院が難しい遠方の患者さんには、十分なアクセスがなく、治験への参加も大きな課題となっていました。そこで、国立がん研究センターは、患者さんやその家族の声を踏まえ、DCTの導入を決定しました。こうした取り組みは新たな治療法への扉を開くものであり、多くの患者さんに新しい可能性を提供するものです。

コメント


鹿児島大学病院の小児診療センター長、岡本康裕は、「新しい治療法を地域で受けられる可能性が広がることを嬉しく思います。私たちは地域に根ざした医療と最先端の医療の架け橋となるべく、引き続き努力していきたい」と述べています。

また、国立がん研究センター中央病院小児腫瘍科長の荒川歩も、「PARTNER試験によるDCTは、患者が自宅に近い施設で新しい薬剤にアクセスできるため、大きな一歩だと捉えています」とコメントしています。

展望


PARTNER試験を通じて得られるデータは、国内における小児・AYA世代の治療効果や安全性を評価する貴重な情報となり、今後の医療提供や薬事承認の際に有益です。国立がん研究センターは、さらなるDCTの対象医薬品やパートナー病院の拡大に向け、継続的に取り組んでいく方針です。これにより、これまでの地理的制限を乗り越え、小児・AYA世代のがん患者に広がる治療機会を実現させることを目指しています。


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会社情報

会社名
国立研究開発法人国立がん研究センター
住所
東京都中央区築地5-1-1
電話番号
03-3542-2511

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