アジア人女性リーダー
2017-03-31 10:01:04

アジア人女性リーダーが直面する世界での活躍の障壁とは

国際女性デーにあたるこの日、多国籍企業で働くアジア人女性リーダー138名を対象にした意識調査の結果が発表されました。この調査は、アジア人女性リーダーが世界でどのように活躍したいと思っているのか、そしてそのためにどのような障壁を感じているのかを探るものでした。

まず、調査の結果、驚くべきことに90%のアジア人女性リーダーが、今後世界で活躍したいと明言しました。つまり、多くのアジア人女性が自らの成長を求めており、国際的な舞台での活躍を望んでいることが分かります。しかし、その一方で、約半数の参加者は「活躍する機会が与えられる自信がない」と感じていることも事実です。具体的には、64%がその機会がないと回答し、さらに57%が自分の人種が壁となっていると認識。また、48%は性別に関する壁も感じているという結果でした。

また、もしいずれこれらの機会が与えられなければ、2年以内に転職または離職を考えていると回答した方が85%に上ることも衝撃的です。「世界で活躍させてもらえる機会がなければ、他の道を模索する」という思いは、アジア人女性リーダー特有の切実な悩みを反映しています。さらに、彼女たちが世界的なキャリアに踏み切れない理由として、最も多く挙げられたのは「家族と過ごす時間が少なくなる」というもので、43%がこの点を強調しています。

さらに調査の中で目立ったのは、彼女たちが所属する企業の本社がアジア人女性への教育に対して積極的でないということです。質問に対して、48%の参加者がnoと答え、自分たちが受ける指導が不十分であると感じています。これは、企業文化や経営陣の意識改革が必要であることを示唆しています。

この調査は、ただの結果に留まらず、アジア人女性のリーダーシップを生かすために何が必要かを考えさせる契機となります。企業は、彼女たちが持つ潜在能力を引き出すための取り組みを強化すべきであり、また社会全体の意識も変える必要があります。

全体として、この調査はアジア人女性のリーダーシップに対する期待と同時に、彼女たちが直面する現実の厳しさを明るみに出しました。今後は、彼女たちが安心してキャリアを築くことができる環境づくりが求められています。国際女性デーを迎え、この問題に光を当て、議論を促進することで、少しでも多くのアジア人女性リーダーが国際的な舞台で活躍できるようになることを願っています。

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