カリモク家具の革新:折りたたみチェアがウッドデザイン賞を受賞
カリモク家具株式会社が、株式会社イトーキと共に開発した木製折りたたみチェア「クロッサWOOD」が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会主催の「ウッドデザイン賞2025」において、林野庁長官賞(優秀賞)を受賞しました。この受賞は、オフィススペースにおける新たな利用スタイルを提案する製品としての評価を受けたものです。
「クロッサWOOD」の特長
「クロッサWOOD」は、折りたたみ機能を持ちながら、デザイン性と快適な座り心地を実現しています。オフィスでの利用を前提としながら、ダイニングチェアのような美しさを兼ね備えています。収納や移動のしやすさはもちろん、木質感がもたらす空間の質的向上も強調されています。
国産広葉樹の有効活用
本製品には、軽量で力強い木目を持つ国産広葉樹のクリ材が使用されています。クリ材はこれまで高い強度を求められる家具用材として普及が少なかったものの、その特性を活かした新たな可能性を切り開く製品となりました。カリモク家具は、長年の経験に基づく材料集成技術を駆使して、様々な形状のクリ材を利用し、一定の細幅に加工。この工夫により、ユーザーに美しいデザインを提供しています。
技術とデザインの融合
「クロッサWOOD」は、スチール製の脚部とのハイブリッド構造を採用することにより、強度を確保しつつ軽さを維持しています。この特性によって、移動や収納が簡単なだけではなく、座り心地も十分に考慮されています。
受賞の背景
ウッドデザイン賞は、木の良さや価値をデザインで再構築することを目的とした顕彰制度で、今回は327点の応募から206点が入賞しました。受賞式は12月に開催される「エコプロ 2025」にて行われ、改めてその優れたデザインが認識されることとなります。
「クロッサWOOD」は、国産材の新しい利用方法を示す代表例として、多くの人々に支持されることでしょう。カリモク家具とイトーキのコラボレーションは、今後の家具デザインにも大きな影響を与えると期待されています。
企業情報
カリモク家具
カリモク家具は1940年に愛知県刈谷市で創立された家具メーカーで、みなさんの生活に寄り添う高品質な木製家具を提供しています。ユーザーのニーズに応えるため、最新の技術と熟練した職人技を融合させることに力を入れています。
公式ウェブサイト:
カリモク家具
株式会社イトーキ
株式会社イトーキは1890年に創業し、「働く」をデザインするというミッションで、オフィスのインテリアデザインから家具の製造まで手掛けています。環境に配慮した製品開発と持続可能な社会の実現を目指しています。
公式ウェブサイト:
イトーキ