新世代の中華圏グラフィックデザインの現状
2024年8月、グラフィック社から新たな書籍『C-GRAPHIC INDEX 新世代中華圏グラフィックデザイナーの現在』が発売されます。この本は、急速な経済成長とともに変化する中華圏におけるグラフィックデザインの現状を、様々な角度から深く探求するものです。
中華圏デザイナーの挑戦
2000年代以降、中華圏では市場開放とグローバル化が進み、デザイン界も大きな変化を遂げています。特に、北京、上海、香港、そして台湾を含む15の都市で活動する56組のデザイナーたちの実践が、本書では紹介されます。彼らがどのように社会的背景を反映させ、デザインに新しいアイデアを取り入れているのかを知ることができます。
本書は、繁体字文化圏(台北、香港、マカオなど)、簡体字文化圏(北京、南京、上海、広州など)や海外のデザイナーたちの取材を通じて、豊かなデザインの実践を具体的に示しています。注目すべきは、デザインの背景にある社会の状況や文化的な要因にも焦点を当てている点です。
コラムで深まる理解
本書には、各地域の文化やデザインシーンについてのコラムも掲載されており、例えば繁体字文化圏に焦点を当てたデザイナーによる台北のデザイン事情や、簡体字文化圏から見た中国のデザインについての洞察が提供されています。これにより、読者は中華圏デザインの理解をより深めることができるでしょう。
著者紹介
本書の著者である後藤哲也さんは、大阪を拠点に活躍するデザイナー、キュレーター、エディターです。彼は、過去に『K-GRAPHIC INDEX』や『YELLOW PAGES』などの出版物を手掛けています。また、近畿大学や大阪芸術大学で教鞭をとり、多様な展覧会企画にも関わっています。彼の経験が、この新しい書籍にも色濃く表れていることでしょう。
書籍情報
『C-GRAPHIC INDEX 新世代中華圏グラフィックデザイナーの現在』は、B5変形サイズで264ページにわたるボリュームがあります。定価は3,410円(税10%税込)で、2024年の発売を待ち望むファンには必見の内容です。
本書は、デザイン分野のみならず、視覚文化や社会変革にも興味がある読者にとって、新たな視点を提供する貴重な一冊となることでしょう。
発売日が近づく中、この書籍から受け取る情報やインスピレーションに期待が高まります。