FIVORが新たなきのこ栽培装置『TAMATE BOX KASAJIZO』を発表
株式会社FIVOR(ファイバー)は、岡山県倉敷市に本社を置く企業で、持続可能な食料生産が注目される中、屋内栽培装置『TAMATE BOX KASAJIZO』を11月16日に発売開始します。この装置は、きのこの栽培に必要な環境を整え、さらにその栽培過程で発生する二酸化炭素(CO₂)を植物栽培にも活用できる新たな仕組みを搭載しています。
小型から事業規模まで対応
新型装置は、幅1,300mm、奥行700mm、高さ2,000mmの基本ユニットから構成されており、最大で24個の2kg菌床を設置可能です。これにより、小規模な家庭向けから大規模な商業栽培まで幅広く対応。ミスト式の加湿システムを用いて、きのこの成長に適した湿度を維持しつつ、空調設備を利用した温度管理により、安定した栽培環境を確保します。
照明設備は、きのこの種類や栽培目的に合わせて調整可能。生育条件の最適化を図るために、実験と検証を重ね、きのこの品質向上を目指しています。また、生産規模に応じて基本ユニットを横につなげての拡張もできるため、事業者のニーズに柔軟に対応します。
CO₂の資源循環利用
今回の装置開発は、同社が大切にする資源循環の考え方とも密接に関連しています。きのこ栽培の過程で発生するCO₂を、植物に供給する仕組みを確立し、外部からのCO₂供給を必要としない環境を実現しています。自社のFIVOR KURASHIKI Lab.では、実際にきのこ栽培を行い、その結果をもとに植物栽培環境の効率を追及。レタスなどの葉物野菜における成長差を確認するなど、農業における新たな可能性を模索しています。
生産技術の革新
FIVORはこれまでもアクアポニックスなど、魚と植物を組み合わせた食料生産技術を開発してきました。2026年には、それらの技術を基に新しいきのこ栽培装置の開発に着手しました。特に注目すべきは、きのこの栽培において必要な湿度と換気を両立させるための技術的挑戦。この課題を解決するため、基礎実験を経て新型装置の開発に成功しました。
未来の食料生産に向けて
『TAMATE BOX KASAJIZO』は、先行予約を受け付けており、きのこ栽培装置単体での導入を考える方に最適です。今後の展望としては、きくらげ以外のきのこについての対応や照明、環境データ管理機能のさらなる充実を予定しています。FIVORは、魚、植物、きのこなど様々な生産技術を組み合わせながら、持続可能な食料生産の実現を目指します。
この装置によって、家庭からビジネスサイズ、大規模な農業プロジェクトに至るまで、さまざまな形態での食料生産が加速することでしょう。
会社概要
株式会社FIVORは、「未来を描く、今を動かす。」をビジョンに、持続可能な食料生産の選択肢を社会に実装することを使命としています。開発した新しい栽培装置は、屋内空間での生産を支援し、環境への負荷を軽減する革新技術が詰め込まれています。これからの未来の農業に期待が高まります。